おいしい音

JBLのオールホーン型スピーカーからB&WのN801に替えたのは6年前。
ずいぶん思い切ったもんだ。
アンプもユニットも交換しつつ、それでも「ホーン型」にこだわって、数十年改良し続けたスピーカーシステムを捨てたのだから・・・。
発端は某掲示板の某氏の発言だった。
「JBLやアルテックのユニットで現代的な音は再生できない」
「バスレフもホーンも、再生装置としては前時代的」
「ジャズはよく鳴るとか、クラシックが得意とか、そんなスピーカーはおかしい」
「どんな音も正しく再生してこそ本当にいいスピーカー」

こんな言葉がチクチクと胸に刺さった。
たしかに、どういじっても4560で重低音は出なかったし、逆立ちしても音像はまとまらなかった。
眼前に歌手が、プレイヤーが浮かび上がる・・・そんなインプレッションに心から憧れたものだ。
注釈のあるもの以外の画像は借用

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ボーカルを鳴らせば口はタタミ1畳ほどの大きさに感じるし、満足に聴けるのは、古い録音のトリオやカルテットくらいまで。それもなるべくソロパートの多いやつ。

器材の複雑さにもへきえきしていた。
コントロールアンプは1台だが、パワーアンプは3台。それにチャンネルデバイダー。スピーカーケーブルは片ch6本(3セット)。そして末期にはヤマハのスーパーウーハーを2台、4560の後ろに隠していた。
だって重低音が欲しかったんだも~ん。(^^;






そして、4台の真空管アンプは、どれかがよく調子を落としていた。4台あると故障する確率も4倍だ。
最終的には、音像がまとまらないという理由でホーン型に見切りをつけた。
ツイーターの2402にデジタルディレイを加えれば改善するのは分かっていたが、もうそこまでやる気力がなくなった。
気持ちが折れた。
OLYMPUS PEN E-P3 14-42mm 3.5-5.6

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4560に代わるスピーカーは、評判だけでB&WのN801に決めた。
いろんな記事を読むうちにN801のすごさが分かってきて、だんだん欲しくなっていったんだ。
このスピーカーが存在していなければ、まだ4560だったかもしれない。
じつはアヴァロンにも興味を持って、福岡まで聴きに行ったが、これは期待外れだった。

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アヴァロンの名誉のために言っておくと、店にあったアヴァロンは下取りしてきたばかりで、とりあえずそこいらにあったアンプとCDをつないで鳴らしただけだったのだ。
きちんとアンプを選び、セッティングに時間をかければ違った印象になっただろう。

2008年12月、皇帝ペンギンが巨大な木箱に入って我が家にやってきた。
「ずいぶんスッキリしたね」とカミさんが喜んだ。スペースの問題だ。まぁ、4560と比べればね。
とりあえず、片ch40Wのアンセムという管球アンプで鳴らし、その質の違いにビックリしたもんだ。
こんなにもワイドでフラットな音が出るんだー!と。
しばらくは、重低音の入ったCDを見つけて聴くのが楽しくてしょうがなかった。
E-P3 14-42/3.5-5.6

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あれから6年。
そろそろ飽いてきた。\(-。。-#
その証拠に、LE-8TやBOSE101MMを聴く時間が増えている。
N801はたしかにいいスピーカーだ。一聴して、非の打ちどころがない。
再生する低域のリアリティさは、そら恐ろしいほどだ。誇張のない、それでいて充実した中域。素直に伸びた高域。帯域が広い大型スピーカーは、なんといってもスケール感がすごい。
あらゆるジャンルを、涼しい顔で再生する。世界中の録音スタジオがモニタースピーカーとして選んだ理由が分かる。
発売されてもう15年になるが、これくらいの価格でN801を上回るスピーカーはまだ出ていないと思う。
でも、飽きてきた。

どこまでもクールで優等生過ぎる。
聴いていてワクワクしない。
ジャズの温度が感じられない。
たまにはギャグでも言うてみ!\(=。。=)

いろんな音を聴きたい

人生の先も見えてきたから、我慢せずにいろんな音を聴いてみたいと思う。
世の中には名機といわれるスピーカーがたくさんある。
過去にいくつか記事にしたので、なるべく違うやつを紹介しよう。
ジンガリはイタリアのスピーカー。

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そう、ホーン型だ。
ウッドホーンが中・高域を受け持っている。
管球アンプを修理してもらったショップに置いてある。修理のできたEL34ppがこのスピーカーをバリバリ鳴らしていた。(型番は違ったかも。これより小さかったと思う)
これを聴いて、ああ、やっぱりおれはホーン型が好きなんだと思った。

ハーベスHLコンパクト。

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これも昔、ショップで聴いた。柔らかい音だった。
あの頃は若かったからJBLだったけど、この年になって聴けば印象もまた違うだろう。

スペンドールBC-Ⅱ。
聴いたことはないけど、原産国と構成からハーベスと似ているに違いない。
この写真みたいにシンプルな構成で聴けたらいいなと思う。こんなライフスタイルにあこがれる。

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アポジー。
これはディーヴァ(歌姫)という素敵な名前のついたやや大きいモデル。
もっとデカいアポジーをショップで聴いてブッ跳んだ。異次元の音だった。
長期在庫品だったので安く(N801の倍くらい)で売ってくれと相談したが、社長は首をタテに振らなかった。
それよりも部屋の心配をしてくれた。最低でも20畳くらい、できればもっと広い空間がいると。
リボン型なので背後の壁が近いとまずいそうだ。左右も。
うちの家では置き場がなかった。

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わが家にも置けるこの手のスピーカーといえば、クォードのESLだろうか。
リボン型ではないが構造は似ている。コンデンサー型という。
旧モデルでは低域の弱いクラシック向きなスピーカーというイメージだったが、最新型はかなり改善されたらしい。

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オーラトーン4C。
先輩が机の上に置いていたのを聴いた。20代のころだったので、なんの感動もなかった。
60代で聴けば、そのよさがきっと分かると思う。
こういう小さなスピーカーへの興味が最近わいてきた。

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ミニマムスピーカーをもうひとつ。
ビクターのウッドコーンスピーカー。
口径がいくつかあるらしい。それほど高くはない。
インテリアとしても優れているし、実際に音を聴いたが、耳当たりがなかなかよかった。
なによりも、小さいスピーカーが一生懸命鳴っているのは見ていて楽しい。

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N801を買い換えるにしても力わざ。
引越しのサカイにでも頼まないと動かせない。
当分、先の話になるだろうな。
Commented by YDの寅次郎 at 2015-02-22 08:15 x
定年退職の書類を提出しましたが、tamaさん
オーデォにも定年を考えているのですかボクはエライので
スピーカは反省を踏まえての2代目ですが35年使用しています
なぜかしら突然に神の啓示があって音が理想に近づくので
「鶴田浩二と言って下さい」
Commented by tama_photo at 2015-02-22 08:52
おはようございます、鶴田浩二さん。(^^;
あいにくの雨の日曜日で、ツーリングの計画もパーです。
いくつになっても物欲旺盛で困ったものです。いつ死んでも家族が困らないように、重厚長大なものは始末しておいたほうがいいと思いましてね、801をどうにかせねばと考えているわけです。1本100キロありますから、動かすならピアノ運送でしょうか。
by tama_photo | 2015-02-21 17:15 | Music & Audio | Comments(2)