オーディオ遍歴

おぎやはぎの愛車遍歴というTV番組をよく見る。意外な人が意外な車に乗っていて、トークも楽しい。
面白いのは、話を聞いているうちに、その人がどれくらい車を好きか、分かってくるところ。
タレントだからいい車ばかり乗り継いでいる人は多いが、イコール車好きとは限らない。

ワタシのばやい、車よりもオーディオ遍歴のほうが面白そうなので、自分の記憶を掘り起こすためにも、つらつらと書いてみたい。
なにぶん記憶があやふやだから、思い出したら随時、書き加えていくことにする。
間違っていたら断りもなく書き直すからそのつもりで。\(-。。-# ダレニイウトンジャ

最初の「ステレオ」体験は、兄が買ってきたオンキョーのインテック205だ。インテック205は現在も発売されているが、もちろんそれとはまったく違う。
レコードプレーヤーとレシーバーとスピーカーがセットになった、いわゆるセパレート式ステレオだった。
そのころはすでに「コンポーネントステレオ」にあこがれていた。プレーヤーは〇〇、アンプは△△、スピーカーは◇◇、というような、バラバラのメーカーで揃えたいと思っていたから、家にステレオが鎮座しても、それほどの感激はなった。兄からすれば、かわいくない弟だっただろう。
プレーヤーは半オートのベルトドライブ。レシーバーはアンプとFM/AMチューナーが一体になっていた。スピーカーはウーハーが25センチ(もしかしたら30センチ)で、オールコーン型の3ウェイだったと思う。
昭和46年頃、15万くらいしたと言っていた。
もちろん画像はない。探したけどヒットしない。レシーバーだけは実家の2階に今もある。たぶん不動。

自分のお金で初めて買ったのは、フォステクスのFE103だ。口径10センチのフルレンジスピーカー。
これを2個買ってスパイラルホーンを作った。設計は故長岡鉄男氏。
画像はほとんど借物です

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ワタシはこのスパイラルホーンをアルテックグレーに塗った。
アンプはたぶんインテック205のレシーバーを使った。壁にかけるセッティングにすると、10センチとは思えない低音が出たなぁ。最後は友達にあげた。



次は同じくフォステクスのFE203だった。これを片ch2本、トールボーイ型のバスレフ箱に入れたスピーカー。
買ったのではなく、友人が作って聴き飽きたものをいただいた。左右で高さが違っていたが、音はけっこうよかった。

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こうして見ると、いかにも安そうなユニットである。当時、20センチフルレンジはこのFE203とコーラルのユニットが人気を二分していた。値段が安い分、フォステクスのほうが売れたのだろう。コーラルの、あの淡い緑色がかったユニットはめったに見なかった。

友人がちょくちょく自作していたので自分も影響され、中古のJBLユニットを買って4331に似せた箱を作った。
ウーハーはLE15A。かの有名なパラゴンと同じだ。

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ドライバーがLE85+ショートホーンHL91。ツイーターまで金が回らず、2ウェイで聴いた。

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パワーアンプはトリオのL-07M。150Wのモノラルアンプを2台。

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プリアンプは友人のお下がりのヤマハC-2。満足できるプリだった。
この頃、スピーカーをホーン型のJBL4560にしたのだが、これは後述する。

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ターンテーブルはマイクロのDD-5。カートリッジはシュアーというだけで、型番は覚えていない。

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しばらくはこのシステムとエセ4331で満足していたが、FE203不揃いスピーカーをくれた友人が、片ch3Wの自作真空管シングルアンプを持ってきて、ちょっと鳴らしてくれた。
ショックだった。150Wのトリオより、うんといい音がする。
すぐに真空管アンプを自作した。オーディオ誌に載っていた「だれにでも作れる実体配線図付き」のEL34pp。同じ回路で2台作った。うち1台は今もある。ほとんど使わないけどね。

パワーアンプの変更に伴ってプリもトランジスタらしくないものに替えた。AGIの511Bだ。
造りは雑で、スイッチやボリュームのタッチが安っぽい。電源スイッチをONにすると、オーディオ機器らしからぬ音が「カーン」と響く。
そしてこの電源スイッチはダミーだ。入れなくても音は出る。背面のアクセサリーACコンセントがONになるだけなのだ。
しかし、家に持ち帰って試聴したらヤマハC-2よりもアナログライクな温かみのある音がして、一発で気に入った。

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ターンテーブルをヤマハGT-2000に替えて音のグレードが上がった。オルトフォンSPUを聴くためにアームをフェディリティリサーチのFR-64Sにしたら、もっと激変してよくなった。
GT-2000は今も人気があるが、あの純正S字アームはカスだ。 ・・・と思う。
そしてアウターパワーサプライを追加した。これだとOFFにしたとき電子ブレーキがかかり、プラッターがすぐに止まるので便利。音質にはまったく変化ないので、わざわざ付け足す必要はない。

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テープデッキはティアックのC-3RXだった。ドルビーCよりdbxがよさげだったのでこっちにしたが、カーステレオにはdbxがないのでほとんど意味なかった。
このデッキ、なにげにマニアックで録音レベルとバイアスをマニュアルで調整できた。そのために専用の発信器まで買って、アホみたいにマニアヅラしていた。

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最初のCDプレーヤーはマランツのCD-94。ソニーの同価格帯とヒアリングテスト。相当無理して新品を買った。
オーディオ雑誌の評価ではなく、頼りになるのは自分の耳だとつくづく思った。評論家とは好みも違うし・・・。

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CDの導入よりも、エンクロージャーの変更が早かった。プリアンプにヤマハC-2を使っていたころ、4331もどきからフロントロードホーンの4560へ。
これもまた別の友人のお下がりだった。土建屋をやっていたその友人は金回りがよく、4560を下取りに出して、15インチ2発のバックロードホーン4520にしたのだ。心の中で「バカめ」と私はほくそ笑んだ。
あこがれのスピーカー(箱)を手に入れた喜びは大きく、生涯これを使っていくつもりだった。
この写真は自分のものを再掲したものだが、いろんなスピーカーユニットを入れ替えした末の最終型だ。
ウーハーは2205 → 2220 → E140 → アルテック515Bと変遷した。

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最初の2205は何も知らずに中古を購入した。たまたまその店にあったのだ。
フロントロードホーンではロールエッジのLE15Aが使えないので、機種を問わず相談したらこれを薦めてくれた。

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しかしこのスピーカーはエッジが固く、動かないウーハーだった。レスポンスが悪いのだ。
出てくる音は個性的で、どこか「ゴリッ」とした塊感のあるお団子のような低音だった。

別の店で2205の不満を訴え、そして薦められたのが2220。スピード感のある低音だった。今にして思えば、4種使ったうちで一番相性がよかった。

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E140は楽器用としても使われている。2220より低い音を出すが、そのぶんキャラが弱いと思う。
評論家(石田氏)のオススメでもあり、期待が大き過ぎたのでこれは短命に終わった。数ヶ月で手放した。

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アルテック515Bは写真でも分かるように、磁気回路がハンパない。
低域は出る、反応もいい。けど、4560箱で目指す音ではない。すなおにA5へ走るべき。

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ツイーターは2402Hから2402(アルニコ)へ。音はちっとも変わらない(分からない)。気分と見た目の問題。

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ドライバーとホーンはずっと2441と2350だった。
民生用の古い375や、その後の376も使ってみたかった。もちろん蜂の巣ホーンで。

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マルチアンプにしたのは4560にしてからだ。最初は2ウェイ。チャンデバはパイオニアのD-70だった。クロスオーバー周波数を自在に可変できて面白かった。

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管球式パワーアンプを増やし、3ウェイにしたときのチャンデバはアキュフェーズのF5。クロスオーバー周波数の変更は、周波数ボードを交換(抜き差し)して行う。音は断然こっちがいい。

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その後、同じくアキュフェーズのF-15にグレードアップしたが、音質の向上はわずかだった。

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4560では500Hzと7,000Hzでクロスさせた。減衰特性は12dB/octと18dB/octが選べた。800Hzだと低域がボヤけるので500Hzがよい。500Hzで切るならドライバーは2インチでないと苦しい。2350は大型ホーンなので400~350Hzでもいいのだが、低くするほど音に元気がなくなる。低域の分解能を持たせながら音の張りを保つ、その落としどころが500Hzだと思う。
位相もいじってドツボにはまった。

CD全盛となって、アナログを聴かなくなった。それで、タンテのGT-2000と友達の管球式プリメインアンプ、ラックスのLX38を物々交換した。
38系のこの顔が大好きだ。ラックスのデザインは国産の中で秀逸。ヤマハと並んで頭ひとつ抜きん出ている。
GT-2000にはパワーサプライとFR-64Sをつけてやったから、ちょっともったいなかったかもしれない。

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LX-38の前に、得体の知れない管球式プリを友人から借りていた。完全左右独立型で、ボリュームもセレクターも2つずつあった。あとで値段を聞いたら100諭吉近いというので、返すときに整備して、一部真空管も交換して返した。10諭吉くらいかかったので、以後、高級品は借りないようにした。
メーカーも機種も失念したので、写真はない。黒いパネルにツマミはいかにも高そうな金色だった。

1回で終わらせるつもりが、まだ書いていない機械が次々と思い起こされる。カートリッジ(グラド、AT)に昇圧トランス(FR)、管球パワーアンプ(アンセム)、トランジスタプリ(AURA)などだ。
どっちにしても、それほど記憶に残っていないから、気が向いたら第2弾、行くかもしれない。
いまのシステムを改造するつもりはないが、簡単な自作ならやってみたいと思う。
自分で作ったものから初めて音が出たときの感動は、なにものにも代えがたい。そのことを思い出した。
Commented by k5 at 2015-03-15 01:12 x
こんばんは。
何だか大河ドラマを観ているようです。
いくつか被ったり、カスッタリしたモノが有りました。
FE103は小型のバスレフ箱を自作しました。今も手元にあります。
Cー2は末尾にXが付くタイプ、少し新しい。故榮久庵さんのデザインかな。オーディオもバイクもヤマハデザインはスッキリして好きです。
LX38も末尾にUが付くウルティメイト。パーツを選別したとの事だけど、ノーマルとどれ程違いが有ったのやら。
GTー2000はオプションのストレートアームを着けてました。それもオフセットが無いピュアストレートアーム。当時、故江川三郎氏が提唱した形態で、ヤマハが製品化してしまった。今じゃ考えられませんな~。
続編を楽しみにしてます。
Commented by tama_photo at 2015-03-15 01:50
こんばんは、k5さん。
「続編」ではなく、これを改ざんしていこうとたくらんでいます。(^^;
そう、ヤマハはいいですね。デザインがアカ抜けていました。
ここに出てくる機器のほとんどは「ちうぶる」ですので誤解なきよう。ほんと、ボンビー生活でよく揃えたなと自分で感心しています。
書きながら、自作したあの楽しかった頃を思い起こしました。またなにか作ろうとも思っていますよ。お楽しみに。
Commented by テンジン at 2015-03-15 08:19 x
途中食事の後で・・・・を待っている間に寝てしまいました
ご自分で買いまくって経験していった結果(まだ途中なのかな?)が今のシステムなんですね
また掘り下げて語られる次回も期待しています
視聴室を聴き歩いただけで憧れていた私とはレベルの違うオーディオに対する姿勢です

昨日秋田から私をステレオ好きに引き込んだ中学の同級生が浅草に住む息子を伴って母のお参りに実家へ来てくれました
大学の頃彼が作ったスピーカーはパイオニアの30センチウーファーに自作のネットワークを介したテクニクス25HN20ホーン
昔話に花が咲きましたがスピーカーシステムを揃えたことに話をふってもその先は進まず、音楽の話が中心になっていきました
どうも私も彼もオーディオ好きというより音楽好きなのでしょう
彼の息子に私のギター1本をあげることを約束しちゃいました
まぁそんなに弾かないからいいか

Commented by tama_photo at 2015-03-15 09:09
太っ腹のテンジンさん、おはようございます。
世の中のオーディオマニアと呼ばれる方々に比べれば、ワタシなんざヒヨッコみたいなものです。
次回の掘り下げ? たぶんありません。(^^;
音楽好きのほうが数倍平和ですね。音楽を聴きながら、じつは音を聞いている自分に気づいて「なんだかなー」と思います。
オーディオファンは絶滅危惧種なのですよ。
弾かないギター2台あるけど、ゼッタイあげない。
Commented by gotoeye at 2015-03-22 06:41 x
おはようございます、昨日はありがとうございました。お会いする前に、このブログを拝見しておくつもりでしたが時間がなく只今読ませて頂きました。私もオーディオ遍歴の初期にプリはC2とAGIを使って、YAMAHA 1000Monitorを鳴らしていました。C2は主にMCカートリッジの時、AGIは定番のshure V15 type ⅢとⅣ用でした。AGIは当時行きつけのJazz喫茶から譲り受けたものです。黎明期からシンクロしていたことに改めて驚きました。だから、音の好みが似ているのかもしれませんね。今度は生音を聴かせてください。
Commented by tama_photo at 2015-03-22 08:24
おはようございます、gotoeyeさん。
う~む、そこまでシンクロすると、なんかきょうだいみたいだなぁ。
YAMAHA NS1000Mも欲しいスピーカーのひとつでした。買わなくてよかった・・・。\(-。。-#
とにかくハッキリ・クッキリした音が好きでした。温かみとか柔らかいとか、そんなものはクソくらえってなもんですね。
ホーン型へ入り込んだのは、その「雰囲気」に惑わされたんです。それでも好みの底流には「ハッキリ・クッキリ」が残っていて、結局、間違った道を何十年もさまよったのです。
N801は死ぬまでには処分したいですね。重すぎるから。。。
by tama_photo | 2015-03-14 19:39 | Music & Audio | Comments(6)