A5 夢語り

アルテックのスピーカーシステムにA5がある。
A7のほうが一般的かもしれない。「ボイス・オブ・ザ・シアター(劇場の声)」として有名だ。
このA7を全般的にパワーアップしたのがA5。
エンクロージャーの板厚がA7の17ミリに対しA5用は19ミリ。ウーハーもマグネットの大きさが倍くらい違う。ドライバーも振動板が大きくてスロート径は2倍。ホーンもデカい。なんでもかんでも「強力」なのがA5。
登場したのはA7とさほど変わらない1954年頃らしいが、カタログに載ったのはそれからずいぶん後だという。
写真は借用

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A7は友達が持っていたので何度も、何時間も聴いたことがある。
しかし、A5は見たことさえなかった。



ホーン型のスピーカーはジャズ喫茶にあったJBLのシステムを真似して何十年か遊び、最後はとうとう手放してしまった。ホーン中毒の末期にはA5が欲しかったが、JBLと比べてアルテックはタマ数が少なく値段も高めだった。

最近、続けざまにオクでA5のパーツが出品された。
同じ出品者が同じ時期に、A5をバラ売りしたのだ。
まず、エンクロージャーの828C。これは安く28,300円で終了。1台たったの14,000円! 35件の入札があっていた。

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ウーハー515Bには93件の入札があって価格も上昇。128,000円で終了した。
私が使っていた515Bよりかなりくたびれている印象。

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中・高域を受け持つ2インチドライバー288-16Gは58件の入札で132,000円。

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私がウォッチしていた頃にはほとんど見かけなかったラジアルホーン311-90。
これがその当時オクに出ていれば、舞台から飛び降りたと思う。
68件入札、97,000円。

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マルチセルラホーンはちょくちょく出ていた。しかしこのホーンを使うならリスニングルームは100畳くらいいるんじゃないだろうか。(写真はマルチセルラホーンを装着して巨大化したA5)

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そして500Hz・12dB/octのネットワークN-500F-A。68件入札、76,000円。

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箱、ウーハー、ドライバー、ホーン、ネットワーク。これだけそろえれば、とりあえずA5が完成する。
しめていくらになったかというと・・・461,300円。これに振込手数料と送料が加わったとしても、ずいぶん安くなったものだ。

オークファンというサイトで検索していたら、その少し前にもっと安くA5が出ていた。
それによると
515Bが箱つきで88,500円。288-16Gは121,000円。311-90が106,000円。N-500Fが67,000円。
これだと382,500円でA5の完成だ。

ホーン型スピーカーの音は一種独特で、これがジャズにはよく合う。
音が自分に向かって飛んでくる感じ。
もし、もしも、またホーン型にするとしたら、A5が手に入ったとしたら、2ウェイのまま聴きたい。低域も高域も伸びていなくていいから、あのすっ飛んでくるような音のカタマリを楽しみたい。

暁を覚えぬ春の夢語り。
Commented by YDの寅次郎 at 2015-05-06 17:49 x
アルテックは兄がパイオニアのセパレートステレオを買った
1970年ぐらいにパイオニアは映画館の音響設備に強く
その上のメーカ名がアルテックと聞かされた思い出があるぐらいです。
 なぜか今日は「黒い花びら」を歌った水原 弘のCDを
聞き、歌声に惚れ惚れ致しました。
Commented by tama_photo at 2015-05-06 18:38
寅次郎さん、ごきげんよう。(^^
JBLの親みたいなメーカーですが、オーディオをかじり始めた頃はその存在をまったく知りませんでした。JBL全盛の時代でしたからね。
友人宅でさんざんA7を聴きましたが、当時はそれほどいいとは思えませんでした。それどころか、こんなにデカいくせにちっとも低音が出ないなと馬鹿にしたくらいです。それからジワジワとよさが分かってきましたね。今はもうアルテック使いはだれもいないので、聴きたくてもかないません。山奥の喫茶店に古いアルテックがありますが、いつもBGM程度にしか流してないのです。
最近、スタン・ゲッツをよく聴いてますよ。あれ、だれの影響かな?
by tama_photo | 2015-05-05 16:13 | Music & Audio | Comments(2)