写真は時間の缶詰

私が持っている一番古いカメラ。たぶん。

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ライカDII。
シリアルナンバーから1932年製というのが分かる。ん~と、84年前か。
ブラックペイントの美しいことよ。
レンズは赤エルマー。
これもナンバーを調べた。1952年製造のはず。64歳だから、カメラと比べれば案外若い。

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DIIはシャッター速度が大陸系(500、200、100分の1秒)で使いづらいけど、スローシャッターもセルフタイマーも、パララックスの補正もないから壊れやすいデリケートな部分がない。よって、いくつになっても丈夫で健康。
フィルムさえ入れれば、びっくりぽんのきれいな写真が撮れる。

標題の「写真は時間の缶詰」、これは写真家・田中長徳氏の名言だ。
この人のサイトは面白い。

PHOTOMENTARY チョートクカメラ日記

誤変換は多いが軽妙な筆致で、チョートクワールドに引き込まれてしまう。
長徳氏と親しい人を何人か知っている。皆さん東京在住で、もちろん私とはネット上の知人だ。少しうらやましい。
そんなことを考えると、東京住まいもいいのかもと思う。

白いバルナックライカはIIIc。1946年製だ。レンズはズマロン3.5cm。

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今年は時間の缶詰をいくつ作れるだろう。

追記 新たな発見

レンズのシリアルナンバーを探していたら、新たな発見をした。
レンズは赤エルマー。
なんで「赤」エルマーと呼ばれるかというと、被写界深度の絞り指標(矢印)が赤い文字なのだ。

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赤は普通のエルマーより写りがいいという評判で、珍重されている。
ノブの裏に鏡胴番号が打ってある。0から7まであって、これは7だ。
赤エルマーは6と7にまたがっているらしい。

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そしてこの落書きを偶然発見!

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いまと違ってカメラやレンズがものすごく貴重だった時代、人々はしばしば自分の名前をカメラやレンズに刻んだ。
アルパにはきれいに機械でボディに掘り込まれていたが、この人はお金がもったいないと思ったか、自分でケガキした。
「PenecRe」と自分は読んだが、どうだろう。
グーグルで検索したらヒットしたりして・・・。
Commented by BMW-GS at 2016-01-11 10:41
こんにちは

こないだの話じゃないですが、こういった楽しみ方も
いいですね!
趣味というのは同じものでも、その方向性で趣が変わって
面白いです。
ビンテージやクラシックという物は僕も好きなので
見てるだけで楽しいですね
Commented by tama_photo at 2016-01-11 10:51
BMW-GSさん
レンズはともかく、フィルムカメラはいま底値ですから、バルナックライカはとても入手しやすくなりました。「見てるだけ」とおっしゃらず、一度はライカの精緻な作りを体験してみられるのもいいと思いますよ。おっと、また余計なそそのかしを…。
こんな古い機械でもちゃんと写りますから、本当に驚きます。
Commented by salgadou at 2016-01-11 21:13
1930年代のライカの黒塗りは塗装が丈夫で艶もあり素晴らしいと思うのだけど、戦後の混乱も治まった筈の頃出現したライカM型の塗りはなんで直ぐボロボロ剥がれ落ちる粗末なものなんだろう?....と長年の謎です。更にその粗末な黒塗りのライカMが素晴らしいと賞賛するセンスも自分には理解できない。。。(-_-;)
Commented by tama_photo at 2016-01-11 22:04
教授
ペイントのライカMは現物を見たことがないのでなんとも言えないのですが、ライカだからなんでも許されるのですよ。国産がそうだとケチョンケチョンにけなされますが、世界の有名ブランドなら、結果がどうあれそれが正義になってしまうというか、正義にしてしまうのが日本人の悪いところでしょうね。かくいう私も、舶来品は「あばた」が「えくぼ」に見えてしまうようです。
ところで、次はGレンズ90ミリマクロを狙っています。これは国産ですね。
Commented by テンジン at 2016-01-12 00:05 x
今日はその長徳さんの弟子を自認されている方の呼びかけで湘南カメラクラブのカメラ部新年会で教授と出席してきました
昼食を食べながら3時間のカメラ談義、良かったですよ
その中のゲストがイコンタ35の発展番「コンテッサ」をもってきました
聞けばお父さんが新品で買ったものを遺品として受け取ったそうで、私みたいな平民じゃなくてお坊っちゃまだったようですね
左腕には形見というパティクフィリップが巻かれていました
tamaさんにならって先々代の銀座トラヤ帽子店店主が使っていた預かりっぱなしのライカⅢaとズマールを使ってみようかしら・・・
Commented by tama_photo at 2016-01-12 08:44
テンジンさん
カメラ日記を読んだ限りでは、とても優雅に老後を過ごしていらっしゃいますね。自分が老いてきたことも十分に自覚しているのがいい。読んでいてとても穏やかで平和な気分になります。
そうそう、スキャナーを買わなキャー。
Commented by salgadou at 2016-01-12 11:39
>ところで、次はGレンズ90ミリマクロを狙っています。
「あぁ、おいらの周りだけ時間が止まってらぁ…」状態からいよいよたま火山の噴火へ向けてマグマの動きがっ!(^^)
このマクロ90ミリは非常に評価が高いですね。
私は時間が止まったかのように古いタムロン90ミリf2.5で梅撮ることにします。これ昔湘南カメクラの忘年オークション大会でテンジンさん出品を2800円で落札したのよね。このレンズがまた良く写って....
Commented by テンジン at 2016-01-12 12:21 x
チョートクさんは一度レモン社でお見かけしただけですが、この日記を読んでみると私の行動範囲を同じように歩き回って飲んでいますな
山谷のダイリン(オオバヤシではない)でオヤジから声をかけられるなんてだいぶ通っていなきゃあり得ません
窓際の椅子がなくなっちゃったのかぁ
あそこに座って飲む焼酎の牛乳割りが良かったのにな
Commented by tama_photo at 2016-01-12 12:22
教授
ニコン1とか変なマウントのカメラには手ぇ出しませんから、至って質実剛健ですよ。(^^
いまはアポマクロエルマリートをアダプターで使っていますが、手ブレ補正がないし、MFで速写性に欠けますので、そろそろかなと。
値段の推移を見守っています。ジワジワ下がってきて、中古レンズ価格レベルにまで落ちてきました。7IIも15諭吉を切りましたけど(今日はまた上がって超えました)、カメラはもうしばらく我慢します。電池の持ちがよければねぇ、すぐにでも2台目が欲しいのですが…。
Commented by tama_photo at 2016-01-12 12:28
テンジンさん
歩きだったら昼からでもお酒が飲めますね。テンジンさんもその口ですか。
私は意外にも昼のお酒は飲まないんですよ。以前、釣りに行ってた頃は弁当とビールを持っていってましたが、どうせゆっくり飲めないし、釣りに集中できなくなるのでいつまにかやめました。飲み過ぎると夕方になって頭も痛くなります。
チョートクさんの話を聞いてみたいなぁ。
Commented by あるちゅう at 2016-01-13 17:25 x
はじめまして ドカマンさんのところから参りました。
バルナックモデルは素敵ですね、私は無精でM型の方が使い易く楽です。 今となっては銀塩フィルムを使いこなせませんがライカレンズをデジタルカメラに使ってみたいと思います。 しかし バイクばかり弄って未だにライカに到達しておりません。
Commented by tama_photo at 2016-01-14 09:11
あるちゅうさん
ようこそこのブログへいらっしゃいませ。もちろんM型ライカの使い勝手には及びません。しかし、なんというか、手のかかる旧車やアラジンのストーブ、万年筆、手巻きの腕時計などに通じる何かがありますね。
ミラーレスデジイチの出現で多くのレンズが息を吹き返しました。マイクロフォーサーズから始めてもオールドレンズの魅力は味わえると思います。
これからもどうぞお越しください。
by tama_photo | 2016-01-10 22:16 | カメラ・写真 | Comments(12)