アナログらしさ の追求

CDに負けないLP再生を目指していろいろやってきた。
ウェルテンパードを導入してから、その「CDに負けない」という目標がぐっと近づいた。
カートリッジの選択と工夫で、CDに勝つLPがぽつりぽつりと出てきたのだ。
なんだか、到達しちゃったなーという感じもする。少なくとも私が使える資金の範囲内では・・・。

で、いろいろとアナログ好きな人のHPやブログを見ていると、私の進む道とはちょっと違うことが分かってきた。
単純に高音質の追求ではなく、みんなが求めていたのは、どこまでもアナログ「らしさ」だった。
リンのLP-12を買おうとしたら「あんなつまらん音のプレーヤーはやめろ」とアドバイスされた話とか、ベルトドライブになったトーレンスに「もうトーレンスは終わった」と嘆いている人がいたりとか、アナログ信奉者の世界は魑魅魍魎の巣のようだった。
最初はそんなバカなとあしらっていたが、真空管でLE8Tを聴くようになってから風向きが変わってきた。
LPはLPでいいんじゃないか、CDの真似をする必要はない、と思うようになった。
プチプチいうスクラッチ、ザワついたこのS/Nの悪さがいいんだよ、レンジの狭さがLPなんだよと。

N-801のワイドレンジでフラットな音だったら、CDに負けないLPの音でも楽しめる。
でもLE8Tは中域が太く厚くなければ面白くない。ウェルテンパードよりもSL-1200のモノラルカートリッジのほうが聴いていてワクワクするのだ。

もっとワクワクする術(すべ)はないのだろうか。

d0032222_14373458.jpg




トーレンスのTD124はアイドラードライブ。
ゴムの車輪(アイドラーホイール)をプラッターの内側に押し付けてターンテーブルを回す。

d0032222_15282339.jpg

小学校3~4年生のころ、叔父が自作した蓄音機のタンテがアイドラードライブだった。
最初こそ調子よかったが、アイドラーが変形したのか耳を澄ますと「コツッ コツッ」と音がするようになった。
回転力もだんだん落ちて、起動時は手で回すようになり、最後はとうとう動かなくなった。
だからアイドラードライブの印象は、ハッキリ言って悪い。
でもそのアイドラードライブが、ごくごく一部のファンの間でもてはやされている。
トーレンスTD124は低音楽器の再生がいいという評判。音に潤いがある、とも。
見たとおり、非常にコンパクトだ。ラックの中段に入らないこともない。

気になるのはこっち。
ガラードの301。トーレンスと同じくアイドラードライブだ。
キャビネットが大きくて、ロングアームも余裕でつく。

d0032222_1565839.jpg

アームは長いほうがいいという。
よくできたショートアーム ≦ てきとうな作りのロングアーム
という式が成り立つらしい。

d0032222_15102415.jpg

ガラード301の音は密度が濃く、芯が太く、古臭いけどどっしりした音がすると評してあった。

音に気持ちよさがあっても、音楽そのものに在る本体・本性に直截に触れようとはしない、そのように私は感じます。
これはLP12に限ったことではなく、大方のベルトドライヴプレイヤが持つ基本性質です。
これらのプレイヤはCDプレイヤと同じ方向を向いているのではないでしょうか。
LPレコードなのにいつしかCDを聞いているような立ち位置で、きれいで静かで歪みなく面白味も削がれた音楽を聴かされてしまっている。
たしかに70年代以降のLPや復刻版にはある意味ノイズから開放されて心地良い音も魅力なのでしょうが、それだったらCDとどれほどの違いがあるというのでしょう?(Livedoorブログ 銚子の散歩道より)


それはスピーカーにも言える気がする。

音を聴くのはやめて、音楽を楽しみたい。
Commented by DUCATISTAers at 2016-05-09 16:58
こんにちは

もう思いを抑えきれないような感じですね。
かなりのお値段、思いきっていかれますか?
僕オーディオファンのブログ等見てて、同じ様な
内容を目にしますが、僕とは方向性が違うようだと
感じていました。

それぞれの楽しみ方、それがあるから楽しいんでしょうね
Commented by tama_photo at 2016-05-09 17:32
DUCATISTAersさん
無理ですね。とても買える値段じゃありません。
幸いにして本物の音を聴いていませんから、頭の中で想像するだけの音にそんな大金は出せません。
買うと後悔するような気がしてならないのですよ。あーっ、やっぱりウェルテンパードのほうがよかった・・・と。
熊本にアイドラーの音を聴かせる店、ありますか?
Commented by k5 at 2016-05-10 03:14 x
こんばんは。
元スイングジャーナルの編集長で音楽評論家の故中山康樹氏は「音楽の本質とは,オーディオと無縁のところにあります。音楽を聴くということとオーディオに凝るということは,またしても近いようで遠い,まったく次元を異にするものです。いい音で聴いたからといって,そうした本質が,スピーカーの震えとともに揺れるようなことはありません。」といっています。
音を聴くことと、音楽を聴くことは違う趣味だと言っています。
さて、どうしましょうtamaさん。(って自分はドーするんだ!)
Commented by salgadou at 2016-05-10 09:05
1970年代の吉祥寺のジャズ喫茶には ガラード401を置いてある店があったのを記憶しているけど
ガラード301ってそれより古いのね。メカは大丈夫なんじゃろか?
オーディオの好みもさまざまだから、要ってみれば「8枚玉の初代ズミクロン35ミリf2が最高!」っていうのと
同じでしょうね。
Commented by tama_photo at 2016-05-10 10:13
k5さん
超低音から超高音までワイドかつフラットに、ジャンルを選ばず再生できるシステムを目指していました。ところがそれに近づいてみると、意外にもつまらない音であることに気づきました(気づくの遅いですね)。
故中山氏のおっしゃることは、音楽が好きならそれがラジカセから流れていても同じように楽しめるということではないかと思います。ヨメがその類です。私は、どうせ聴くなら少しでもいい音をと欲張ってしまいます。
それでも少しは立ち位置が「音を聴く」から「音楽を聴く」ほうに移った気がします。心底、音楽を楽しむことは、私にはできないのかなとも思います。
Commented by tama_photo at 2016-05-10 10:21
教授
たとえが絶妙ですね。そのとおりかと思います。欠点もエクボになってしまうのかも。
ガラードもトーレンスも専門店があるので、メンテは大丈夫ですよ。金さえつぎ込めば、それこそ死ぬまで使えます。
Commented by YDの寅次郎 at 2016-05-10 13:49 x
こんにちはtamaさん            ボクは
山下達郎がいいんじゃないかと参考にしております。
「レコードには中音の音の厚みがあるので」と「ロックの
荒れたヒズミ感はレコードでないと感じられない」と言っておりました。
 不幸にもアンプが壊れたからと言ってラジオ用のソニーNAS-M700でCDを聞くと不満がtamaリ(さん)ソニーです。
 tamaさんてカメラを持つとフイルムだの白黒だのとボクには理解不能の宇宙人の1人です。
晴れたらスペースワルド近くに有るイノベーションギャラリーに時計展を見に行きます。そうそう時計は機械式ですぞ
Commented by tama_photo at 2016-05-10 14:13
寅次郎さん
私は基本的になんでも道具にこだわるアホですね。子どもと釣りに行くのに、竿とリールと針までセットの980円には目もくれず、単品でそろえて数千円使ってしまう人間です。
それから、なにか欲しいものを手に入れても、すぐにまたほかのものに目が行きます。井上陽水の「限りない欲望」を地で行く男です。でもヨメだけは27年飽きません。
あれ買ったらこれ買ったらと、妄想が楽しいんです。
Commented by テンジン at 2016-05-11 02:23 x
事務仕事を終わらせたあと昼食をとってから車庫に行ってカブのマフラー交換とリア荷物箱を取り付けました(オイオイ仕事中だろ)
先日試乗を兼ねて品川の松坂屋カメラまで行ったのですが最後の延びに不満を感じ、ノーマルマフラーを50用から110用に替える事を考えたんです
中古だったんで出費は運賃込みでも3600円くらい
110のカブなんで絶対速度は望むべくもありませんが、気に入った味にしたいんですね
オーディオもライヴハウスで聴くような音が出れば私は満足
低音も高音も要りません
Commented by tama_photo at 2016-05-11 08:51
テンジンさん
オーディオに比べると、カブの要求レベルは相当高いんじゃないですか?
日記を読み返していたら、ちょうど去年の今ごろスーパーカブを探していました。熊本からいい感じのカブが出品されてウォッチしていたのに、寝過ごして入札し損ねたと書いていました。
あのとき落札していたら、私のカブ主人生も少しは変わっていたかもしれません。
Commented by k5 at 2016-05-16 00:38 x
こんばんは。
オーディオのブログをウロウロしていたら、含蓄のあるフレーズがありました。
>「音を聞かなきゃ買えないような機械は最初から買うべきじゃない、ですね。目で見ただけで信用できるものじゃないと、たとえ自宅試聴なんかしたって決して大金は払えませんよ。」
確かに、ワタシも機器を手に入れる時、コレはと思ったモノは試聴せずに買いましたし、逆に考えて無かったモノを試聴の結果買った事もありません。車やバイクも同じです。
やっぱり、音を聴かずとも惹きつけられるその人にとっての【何か】が有るんでしょうね。
Commented by tama_photo at 2016-05-16 13:38
k5さん
じつはLNP-2L、ずっと狙っているんですよ。オールドレビンソンでレコードを聴いてみたいんです。
ひとつ安いのが出たんですが、「フォノにするとメーターが振れるから修理したほうがよい」というコメントがあって、もしモジュール交換ならそれだけでウン十万ですから、ポチできませんでした。
夜になるとポチ病が出るようです。
Commented by k5 at 2016-05-16 23:09 x
こ、こ、こ、こんばんは。
LNP-2Lですか・・・(絶句)
イイ音だろうな~。ただ、ポチ病というレベルでは無いと思いますが。
Commented by tama_photo at 2016-05-17 00:49
k5さん
オールドレビンソンの醍醐味はフォノ再生だそうですが、フォノだけに限っていうと、ML-7(L、AL)はもっとすごいそうです。でもほとんど目にしませんね、オクでは。
宝くじ・・・だな。
by tama_photo | 2016-05-09 15:34 | Music & Audio | Comments(14)