オーディオ遍歴 続編

私のオーディオ遍歴、最初に書いたのが去年3月だから1年以上放っていました。
心待ちにしていた方々、まことにすみません。やっとというか、いまさら続編です。m(_ _)m

平成元(1989)年に結婚して安普請のアパート暮らしになってからというもの、オーディオは楽しめませんでした。
無駄な抵抗と分かっていながら、結婚記念にヤマハのASTシステムの入ったスピーカーと専用アンプを購入。
独自の技術で28Hzからの超低音を出すというふれこみの、ヤマハAST-S1です。

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えっ!こんなに高かったんでつか?
このスピーカーには専用のカートリッジが付いていて、これをAST回路のあるアンプに差し込んで使用します。
カートリッジがないと、まともな音はしませんでした。
ASTスピーカー用に特性を変えた音声信号を送り込むのでしょう。BOSEのシステムに似ていますね。
たしかに低音は出ました。A4サイズのスピーカーとは思えないほど。
でも総合的なバランスとか音色とか、そういうところを考えると疑問符のつくスピーカーだったと思います。




これを買ったとき、オーディオショップAの社長は普通のスピーカーを薦めました。
NSなんちゃらという、1本1諭吉くらいの安いスピーカーでしたが、なかなか評判がいいそうです。
実物があったので聴かせてもらうと、柔らかな音で嫌いではありませんでしたが、低音フェチだった私はそれには目もくれず、AST-S1とその専用カートリッジが差し込めるアンプを購入しました。
どうせ大きい音の出せないアパートなんだから、いまにして思えば社長お薦めのスピーカーとフツーのアンプにしておけばよかったんです。
アパートでは主にテレビスピーカーとして使いました。テレビがSONYプロフィールだったので、スピーカーがついていなかったのでね。
ちなみにAST-S1とアンプはまだ物置にあると思います。いや、もう捨てたかな? 最後は音が出ませんでした。

14年後の平成15(2003)年にマイホームを建てました。
設計士の先生と何度も打ち合わせ、ヨメの意向で「ギャラリー」という名の9畳部屋を1階に作りました。
友人や地域の人にこの部屋を開放して作品展のようなものをしたいという漠然とした夢を設計士の先生に熱く語っていましたね。
その横で私は、実家2階のJBL4560をここに置くことを画策していました。\(=。。=)

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完成直後のギャラリーの写真です。設計士のF先生が2階からNikon F3で撮りました。
右側は玄関。横に走る太い梁と床は廃材を再利用したものです。

家の完成は4月、翌月には4560を運び込みました。

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せっかちな私は、思い立ったが最後すぐやらないと気が済みません。事前に応援を頼んでおけばなんてことなかったのですが、急に4560を移したくなったのです。だからだれも手伝う人間がいませんでした。
まずドライバーやホーン、ツイーターを外して運搬。
最後に4560を動かしましたが、悪いことに置いている部屋は2階です。しかも階段は狭くて急。
そこを後ろ向きに1歩ずつ下りながら、4560の側面を抱え、持ち上げることはできなかったので少しずつ階段の上を滑らせて1階まで下ろしました。さすがに1日に2台はきつくて、2日間にわたってやりました。
まだなんとか40代だったのでできたのでしょう。自分でも一人でやったのが信じられないくらいです。
設置したときはオーディオショップAのA社長とMさんと私と、3人で運び上げたんですよ。
カタログでは幅76.2×高さ91.4×奥行60.3センチで重さが41キロですが、下ろすときはウーハーをつけたままだったので、50キロ近くあったはずです。
自分のオーディオ遍歴の中でこのことだけは、4560を2階から一人で下ろしたということだけは自慢していいと思っています。

ところで、ギャラリーはギャラリーとして、ヨメはここで作品を展示したいと今でもずっと思っているようです。しかしヨメが仕事をしているうちはできないので、それまでは私が自由に使う暗黙の了解がいつのまにかできたようです。
でも来年11月にヨメが退職したら、場所を明け渡せと言うかも。そうなるとスピーカーは、小さなタンノイしか残らないかもしれないなぁ。

新居ではどんなコンポーネントで4560を鳴らしていたのか振り返ってみます。
記憶はまだらです。( ̄▽ ̄;)!!

上からCECのCDトランスポーターTL5100。その下がマイクロメガのDAC.1。
プリがラックスLX38。その下にパンチングメタルに隠れた自作EL34ppとエレキットのKT88シングルが隠れています。
そのまた下にソニックフロンティアのアンセムAMP.1が見えますから、このときはもうLX38のメインは調子悪かったみたいですね。
最下段がアキュのF5。後にF15へグレードアップします。

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500Hzまでの低域は2220A。500~7000Hzの中域は2441と2350ラジアルホーン。7000Hz以上の高域は2402でした。
チャンデバを除いてオール真空管、オールアルニコがちょっと自慢。

LX38の調子が安定しないので手放し、トランジスタのAクラスプリAura CA200に。
写真ではCEC CD2100が写っていますが、これはアパート用に買っていたやつです。
CD2100はほぼ最下位クラスのCDPですが評判はよく、いまも娘の部屋で現役です。

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Auraのデザインはよかったものの、音的には高域がきつくて好みじゃなかったですね。LX38から替えたので、よけいにそう感じたのかもしれません。
Auraを転売したときけっこういい値がつきました。みんな美しいものが好きなんだなー。
このシステムでしばらくはジャズを楽しんでいましたが、根本的に「低域が出ない」という悩みをず~っと引きずっていました。
それで、ウーハー2220Aを娘の同級生から潰されたのを契機にE140に。さらにアルテック515Bにして、それでも低域が出ないので、ヤマハのスーパーウーハーYST-SW205を2台、4560の背後に隠したこともありましたっけ。

ソフトはすべてCDでしたが、友人がアナログプレーヤーを復活させたので「わしも」と購入に至ります。
オルトフォンのPro-Ject RPM9。コスパは高かったと思います。

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でもこのあたりから位相のズレが気になり始め(というかオーディオ熱が再燃)、クロス周波数が手軽に変えられるべリンガーのチャンデバCX3400やテクニクスSH-D1000を購入しました。
SH-D1000はプログラマブルオーディオプロセッサーといって、プログラミングでチャンデバになったりディレイになったりDACになったりします。
パソコンとつないで、こうやってソフトを入れ替えていました。
2台買ってたんですね。忘れてた・・・。(^^;

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べリンガーと併用したりディレイに使ったりしてみましたが、F15だけのときと比べると音質が劣化してしまってどうにもなりませんでした。
しかし音像がまとまらない要因にツイーターの位相のズレがあることが分かりました。
ツイーターをここまで下げると聴きやすくなりますが、椅子に座るとツイーターがホーンに隠れてしまいます。

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大きすぎる(部屋が狭すぎる)ゆえに、どうしようもない4560。
手放す決意をしました。
在りし日の最後の4560システムです。プリアンプは借り物の100万円チューブアンプだー。
返す前に点検と一部部品を交換してもらったら10諭吉超え。トホホ・・・(TωT)

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やっぱりこの部屋で4560を鳴らすのは無理だ。そう悟った私はネットで評判のスピーカーを調べまくりました。買い替えモード突入です。
そしてB&W801かアヴァロンのどれかにしようと決めました。そのころ流行っていましたからね。
ちょうど福岡のオーディオショップにアヴァロンRADIANの中古が出たので、友人と一緒にそれを聴きに行きました。
まだ入荷したばかりの状態で、店の隅に置いてありました。「聴いてみたい」というと、店員さんは嫌な顔ひとつせず、ちょちょいとつないでくれました。
外見は独特で、いかにも締まりのある低音が出そうな予感がします。

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なんじゃいこりゃあ~! と松田優作的衝撃。
じつにショボいのでした。
まぁ、そこらへんにあったコンポーネントを適当につないだだけだから、おそらく実力の数分の一しか出ていなかったのでしょう。
30分ほど聴いて購買意欲は見る見るしぼんでしまいました。
その横にB&Wが1台ありました。801より2ランクほど下のモデルでした。
鳴らしてもらうと、こっちのほうがうんとよかった。これでB&Wに決めました。
もちろん新品を買えるはずもないので、ネットオークションをずっと見張りました。
そして出てきたN-801。ちょうど後継の801Dが出たころではなかったでしょうか。
満を持して入札。競争相手が何人かいたため予想より高値でしたが、新品定価の半額以下で落札できました。

801を見たヨメは開口一番「ずいぶんすっきりしたね」。
壁面を埋め尽くしていた4560がとってもイヤだったみたいです。
しかし再び壁が複数のスピーカーで埋め尽くされるとは・・・。

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まだ続きそうです。
Commented by salgadou at 2016-06-12 13:48
激しい機材遍歴だなぁ。耳がいいと大変ですね。
私など駄耳を自覚しているので、ランサー101に不満もなく 今年で40年目の付き合いです。
カメラは10年前とは全部入れ替わったけど。。。。
Commented by tama_photo at 2016-06-12 20:12
教授
やはりスピーカーのハードルが高かったのですよ。ユニットやクロス周波数が自在に変えられるから、ああでもないこうでもないとドツボにはまったのです。
市販の出来上がったスピーカーならそのまま聴けますからね。私は最初の入口から間違っていたんですね~。
Commented by k5 at 2016-06-14 22:29 x
こんばんは。
4560をお使いの時に、アキュのヴォイシングイコライザーがあれば、位相管理は出来ませんがもう少し調整は楽だったかも。そうなると、その後の機材遍歴も変わったりして。
オーディオに限らずですが、巡り合わせは縁なんでしょうね。
Commented by tama_photo at 2016-06-15 16:07
k5さん
そのころは恥ずかしいことに、DGの存在自体を知らなかったと思います。もっとも、知っていたとしても手も足も出ないし、昔はイコライザーはもちろん、アンプ内蔵のトーンコントロールさえ使わないのがオーディオマニアの王道でしたからね~。(^^
でもフロントロードホーンの飛んでくるような弾む低音は本当に気持ちよかったですよ。ベースだけ聴いている分には幸せでした。
by tama_photo | 2016-06-10 16:59 | Music & Audio | Comments(4)