もっと評価されて然るべき

欲しくもないのに、珍しい商品がヤフオクに出品されるとついウォッチリストに入れてしまう。
これもその中のひとつ。
ウェルテンパードのプレーヤー、ブラック・クラシックだ。

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私が使っているのは、クラシックV。モーターの形や土台の仕上げがちょっと違う。

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どっちが先に出たのかは知らないが、そう違わない時期だろう。
詳細はこちらに。→ オーディオの足跡 ウェルテンパード
アームも見た目が同じなので、性能的にもほとんど違わないと思う。
6件の入札があって終り値は141,000円だった。

もうひとつ、珍しいと思ってウォッチしたのはONKYOのタンテ、PX-100M。

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プラッターの材質が純銅であることと、モーターが「リニアモーター」ということで、ちょっと気になった。
詳細はこちら。→ オーディオの足跡 PX-100M
当時の価格にも驚いたが、入札価格にも驚いた。
入札件数は49件、終り値は355,544円だった。ウェルテンパードの2.5倍だ。

独断と推測だが、音はウェルテンパードのほうがいい。
どう転んでもオンキョーはダイレクトドライブだ。S/N比の点でウェルテンパードの優位性は揺らがない。
また、オンキョーはアームレス。オークションもアームがない状態だった。
どんなアームをつけるかにもよるが、ウェルテンパードのアームは独創的であり、これがまた非常によい。
本体、モーター、アームのトータルバランスが取れている。

これまでヤマハGT-2000、オルトフォンPro-Ject RPM-9(写真)を使ってきたが、ウェルテンパードは次元の違う音がする。

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調整が大変で、カートリッジの交換にも手間がかかるが、その音は他のどんなタンテよりすばらしい(と思う)。
このレコードにこんな音が入っているのかと驚いた。
カートリッジの持てる能力を、レコードに刻まれた音楽情報を余すところなく引き出してくれる。カートリッジの違いによる音色の違いもじつに明白だ。
これほどユニークで、理にかなったターンテーブルを私はまだ知らない。
もっと評価されていいターンテーブルだと思う。
Commented by k5 at 2016-08-29 22:36 x
こんばんは。
ウェルテンパードの評価が低い(現行品は新品との比較になるので)というより、80年代レコード絶頂期の機器の値段が高過ぎる様な気がします。
当時、オンキョーだけでなくデンオン、ナカミチ、エクスクルーシブ、マイクロなどが超弩級のプレーヤーを尋常ならざる価格で出してました。
その頃、指をくわえていた人たちが敵討ちをしてるんじゃないですかね~。
中古カメラブームの時のライカみたいに・・。(^_^;)
Commented by tama_photo at 2016-08-29 23:10
k5さん
音質はさておいて、当時の人気がいまも尾を引いて落札価格に反映されているようです。人気と音質は必ずしも一致しない気がします。
たしかにあのころの製品は見た目のインパクトが大事で、音質はどれもドングリ状態だったのかもしれませんね。
Commented by ねこ大好き at 2016-08-29 23:22 x
今日は。愛用されている初期のウェルテンパードは、トーンアームの材質がステンレスでジルコンサンドでダンプしていて、音の骨格がしっかりして音は一番いいですよ。但し、カートリッジの取付剛性が充分ではないので工夫が必要なのと、アームを吊るしたナイロン糸が自然にアウトサイドフォースを発生するので、1.5g前後の針圧は鬼門です。もう1点レコードのクランプをしないで聴いてみてください。擂鉢状になっているので空間が出来ますので、セーム革のような薄いシートでこの空間を埋めるようにしレコードをクランプをしないで浮かせる様に乗せます。音の厚み・響きの豊かさはcdやデジタルではなかなか再現できない音です。ところで以前のコメントでトーレンスやガラードに触れましたが、「モノーラルはやっぱりトーレンスが」や「ジャズのアタック・キレはガラードが」良いと云う真相を確かめるためでもあります。順次結果をブログに記していく予定です。結論めいた事を書いてしまうとジャズのモノーラル(300枚程度所有)でも、キレ・エナジー・厚み・空気感ともウェルテンパード(TMSも同等)が圧倒的に良いです。
Commented by tama_photo at 2016-08-30 00:00
ねこ大好きさん
お久しぶりです。クランプなし、ぜひやってみます。それからガラードもあきらめます。(^^;
ところで、TMSって何ですか?
Commented by ねこ大好き at 2016-09-02 20:20 x
今日は。一昨日 熊本でまた地震があったとの事、如何でしょうか?

前回のメール;ウェルテンパード他に関して補足します。

1・元々ウェルテンパードはカートリッジを取替える事を考えていません。そのため、レコードを掛ける都度に厳密な意味で録音時代・レコードのカッティング状況などに合わせた針先曲率のカートリッジを選択し、適合させることは出来ません。この事はオりジナル盤を第一とする人々からすれば不満の残るところです。その意味であれば、78rpmもあるトーレンス124 やガラード301&401は良い選択だと思います。しかし、そういった楽しさは無いモノの一般的に手に入る或は入手し易い復刻・再販のレコードを掛けたときウェルテンパードでの再生は、ソフトの劣勢をあまり感じさせない程よく鳴ってくれます。確かに124&401は思っていたよりもずっとよく出来ていると思います。しかし、両者とも何よりプリンス(キャビネット;モーターとアーム間の振動ループが不可避であるためこれに対応したキャビネットを製作する予定です。)が良くありません。更にご指摘されていますようにどのアームを選択するかも重要なテーマです。現在アームは代表的なモノは大方揃えていますが、モノーラルオリジナル盤を掛けるカートリッジは重量・コネクタの規格などがあるため難しい選択です。個人的には構造の素晴らしさ・精度と供にあらゆるコネクタの規格に対応しているSME シリーズ1に尽きると考えています。

2・クランプの使用に関して 
取り敢えずクランプなしで聴いてみてください。感触を掴んで好印象であれば以前のメールのセッティングをトライしてみてください。説明でわかり難い所が在りましたらコメントして頂ければ補足します。

3・TMSに関して
ご質問のあったTMSはロクサンのファウンダー;トラージ・モクハダム シグナチャー
の事です。これは構造的には一般的なサスペンション構造のベルトドライブですが、細部に渡って実に良く考えられていて、S/N比も含めてウェルテンパードに遜色有りません。空間の再現ではウェルテンパードが優れて、アタック&リリースではTMSが優れています。
Commented by tama_photo at 2016-09-03 11:22
ねこ大好きさん
お見舞いと詳しい解説を、ありがとうございます。地震は大丈夫です。震度5強でしたが、縦揺れだったので、体感上はもっと小さく思いました。
ガラードにはロングアームをつけたかった(過去形)ですね。見た目はRMGが好みなんですが、SPU以外のカートリッジも聴きたいし、つぶしの利くRS-309Dかなと夢を抱いていました。
しかし今回プリを替えてN-801がいいほうに化けたので、ガラードもJBLのバイカウントも影が薄れてしまいました。SL-1200で我慢します。
昨晩、1枚だけクランプなしで聴いてみました。残念ながら私的には?でした。もっといろんなLPを聴いてみます。セーム革のシートも試してみたいのですが、けっこうお高いので考え中です。
TMSはネットで見てきました。かなりガッチリした作りのようで、これを見るとウェルテンパードのシンプルさが際立ちますね。
ところで、ウェルテンパードを検索していて、オイルダンプアームを自作した人のページを見つけました。
http://kitanoyamaneko.sun.macserver.jp/yamaneko/WellTempered.html
これを見て#100000のシリコンオイルを足してみようかなと考えています。私のプレーヤーは中古で購入したため、オイルの量が少ない気がします。フロートの上端までしかありません。フロートが完全に沈むまでシリコンオイルを足したら、針圧の変化も減るような気がするんですが、どうなんでしょうか。説明書には「付属のオイルを全部入れる」としか書いてないので、適正な量が分からないのです。
Commented by ねこ大好き at 2016-09-03 13:58 x
今日は。

ウェルテンパードのフロート(パドルと言うそうです)の位置なのですが”フロートの上端”までシリコンオイルがあるのであれば正規の分量があると思います。カートリッジのコンプライアンスに対応してシンク量を調整するのですが、ライラのカートリッジの場合;”スキャンテックのリコメンドでは、フロートがシリコンオイル上面より1~2mm出た状態にする”との事でした。”シリコンオイルの下にフロートが完全に沈む”状態を実際に試したのですがシリコンオイルの粘度にカートリッジのコンプライアンスがに負けてしまい将に押さえつけられたような抑揚感のない音になってしまいました。

本質的にはシンク量はカートリッジごとに異なるのでしょうが、これを一度変更すると(バランスを取る事・元に戻す事)が難しく為り収拾が付かなくなりました。

Commented by tama_photo at 2016-09-03 14:22
ありがとうございます、ねこ大好きさん。
模型店からオイルを買って注ぎ足そうと思っていました。無駄な出費をしなくて済みました。
このタンテを手に入れたとき、シリコンオイルは別容器に入っていて、ゴミも混入していたのでそれをひとつずつ取り除いているうちに少し減ったのです。それで量を心配していました。分かりやすく説明していただき、納得しました。
カートリッジ特性に合わせてシンク量と粘度も変えると、これまた面白いでしょうね。
by tama_photo | 2016-08-29 18:09 | Music & Audio | Comments(8)