アナログの充実 PD121導入

ラックスマンのレコードプレーヤーPD121を導入しました。
あこがれのトーンアーム、SME3009がついていたもので、つい。

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PD121は1975年8月にラックスマンが発売したアームレスのDDプレーヤーです。
SME3009用のマウントベースが標準装備だったそうで、いわばこれがスタンダードスタイル。
プラッターは2.5キロあり(SL-1200/4は1.46キロ)、そのためか起動トルクの大きいテクニクスのSP10用モーターが使われています。



もちろんオークションです。出品者は買取業者。
例によって、音は出るけど詳しくは分からないという商品説明。
カートリッジとディスクスタビライザーが付属しているのも魅力でした。
10月19日の夜に巨大な段ボール箱が到着しました。さっそく開けてみると・・・

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ターンテーブルの後方にはブラシが後付けされています。そこからアースが引いてあるので、ホコリ対策ではなく、静電気を除去するためのものではないでしょうか。
オーディオテクニカのオートリフトアップもついています。
スタビライザーはオルソニックのクランプ式、DS-250です。
カートリッジはなんとエンパイアの4000D/IIIです。MMでもMCでもない、MI(ムービングアイアン)型といわれるカートリッジで、4000Dシリーズの中ではトップエンドのIII型です。当時の定価は58,000円。

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スペックを調べてみたら、適正針圧は0.75~1.25グラムと、超がつくほどの 軽量(針圧はシュアV15/IIIと同じでした)。出力電圧は3mVなので、昇圧トランスはいりません。
あせる気持ちを抑えながら、SL-1200Mk4とPD121を入れ替えました。
アームのSME3009はメインウェイトでゼロバランスを取り、横にあるサブウェイトで針圧を加えていきます。

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針圧をちょうど1グラムにしてノラ・ジョーンズをかけてみました。

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ちょっとパチパチノイズが多いかな。回転数がやや遅く、再生音は歪っぽい気がします。
針が寿命なんでしょうか。このMI型はMCと違って針交換ができます。

翌日、改めてよく観察しました。
回転数は調整ダイヤルがありました。しかしライトがつきません。
縞模様で合わせるんじゃなくて、プラッターの裏にある33と45の文字にブラックライトを当て、をれを鏡に反転させて読み取るという、なんとも凝った仕掛けがありました。
数字が裏返しに印刷されていますね。でも、ライトがつかないんじゃ宝の持ち腐れです。

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ネットで調べたら、ランプがつかないのは電解コンデンサーの容量抜けが原因のようでした。
それでライトのすぐ近くにある350V4.7μFのコンデンサー、こいつが悪いんだろうと見当をつけ、交換することにしました。
パーツ屋さんへ行って探しますが、ちょうどのものがありません。
200V10μFと350V1μFを各1個と、ハンダを吸い取る「はんだシュッ太郎」、それにアームの調整に必要な小さい六角レンチセットを買いました。

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2つのコンデンサーの片方は耐圧不足、片方は容量不足。まぁ、大した回路じゃないから、うまくいったらもうけものと思ってやります。
初めて使うはんだシュッ太郎。先端は穴の開いたハンダごてになっていて、ハンダが溶けてボタンを押すと、注射器のようなピストンがバネでシュッと上がって溶けたハンダを吸い取ります。
こりゃ面白い。

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コンデンサーが外れました。
そして200V10μFをハンダづけ。

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コンデンサーを入れ替える前に、電圧を測ってみました。パーツ屋さんが「耐圧は電圧の2倍が目安」と言ったので、ここに来ている電気がDC100V以上ならやめようと思ったのです。
しかしどう測ってもミリボルトの電気しか来ていませんでした。
案の定、ライトはつきませんでした。ここだけが原因じゃなさそうです。球切れかな。

電気に詳しければ、ブラックライトの代わりにLEDを入れるのですが、私の知識ではどうすることもできません。
せめて反射板の鏡とアクリルのカバーをきれいに拭きましょう。

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また聴き直しました。
4000D/IIIは軽めの針圧がよろしいようです。少し歪むので1.2グラムにしたら余計ひどくなりました。
0.8にして聴いています。そのうち針交換かなと思いますが、PD121の役目としてはモノラル再生ですから、そこまでする必要もないか。

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エンパイアサウンドはハイ上がりな感じです。DL-103と比べると低域が軽く、プリでBassを+2ブーストしています。
それほど人気のあるカートリッジではなかったのが分かります。
貴重な休みが新たなプレーヤーで一日つぶれました。まぁ、楽しかったですけどね。(^^
Commented by まるお@三島 at 2016-10-20 19:54 x
エンパイアのカートリッジは負荷抵抗が100kΩだったかと思います。一般的な47kΩだとハイ上がりになるかもしれません。
Commented by tama_photo at 2016-10-20 21:28
まるお@三島さん
コメントありがとうございます。
ということは、ロードインピーダンスが変えられるフォノアンプを使ったほうがいいのでしょうか。手持ちのフォノイコを見てみましたが、対応できるものはありませんでした。
なにかいい手段があればご教授ください。
Commented by Rifle at 2016-10-20 21:49 x
高級なハンダ吸い取り器ですねー...涎出そう。:-d
ブラックライト用はえらく高圧な電解コン使ってますね。
回路を一寸弄る事になりますけど、UV-LEDへの交換も面白いかも知れませんネ。
Commented by tama_photo at 2016-10-20 22:37
Rifleさん
熊本市で唯一の(というか、ここしか知らないので)パーツ屋さんで買いました。ホームセンターよりも高そうな感じですが、国産ならここが安いです。怪しい外国製の安ものは置いてありません。サンワのデジタルテスターもここで買いました。
店員さんに説明したら、店員さんも同じような疑問を持たれたようです。「オーディオ用は変に耐圧の高いものを使うからねー」と。
修理するか、このまま使うか、迷いちう。
Commented by k5 at 2016-10-20 23:11 x
こんばんは。
エンパイアのカートリッジはシュアーと違ったアメリカンゴージャスサウンドの記憶があります。一時期オクで捜してましたが高値安定で諦めました。
今回の白眉はテクニカのリフターですね。これで寝てしまっても安心!?。
Commented by tama_photo at 2016-10-20 23:58
k5さん
それが動いたり動かなかったり、あまり当てにならないオートリフターです。あの細い針金をうまい具合に曲げて調整するのでしょうか。壊さないよう注意しながらやってみます。
エンパイアは接点を磨いたりアジマスを調整したら、ずいぶんよくなりました。
Commented by まるお@三島 at 2016-10-21 09:43 x
tama_photoさん、突然のコメントで申し訳なかったです。私の場合は自作アンプなので、負荷抵抗を切り替えるようにしましたが、最近の既製品の場合は難しいですね。でも、エンパイアのカートリッジは100kΩで聴いてみるべきと思います。(^^;
Commented by tama_photo at 2016-10-21 13:25
まるお@三島さん
そうですね。条件のそろわないまま聴いて、これがエンパイアサウンドだと判断するのは失礼に当たりますね。
文面からすると、かなりエンパイアがお好きなようですね。私の好みはまだ固まってはいませんが、このままDL-103で一生を終えるのも寂しいので、オルトフォンのMC20やデッカも聴いてみたいと思っています。
by tama_photo | 2016-10-20 18:08 | Music & Audio | Comments(8)