オートリフター AT6006a の調整

PD121についてきたオーディオテクニカのオートリフター。正式名は「セイフティ・レイザー」だそうです。
10回のうち2回くらいはちゃんと動きますが、動かないことのほうがうんと多い。打率2割程度。
プレーヤーについたまま調整しようとしましたが、プラッターとアームの間の狭い所にあるためうまくいきません。
外して詳しく調べることにしました。
AT6006aの近接写真。アームを持ち上げるプラスチック部分は外しています。

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いまでは製造が中止され、オークションにちょくちょく出てきますが、けっこうな高値がつく人気商品のようです。



バラしてみました。といっても、ネジを1本緩めて金属カバーを外しただけです。
右と左のピンの曲がりが少し違います。力任せにひねったり引っ張ったりしたせいか、左の矢印部分が曲がって開いています。

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曲がりはラジオペンチで修正。にじんでいたダンパーオイルは綿棒で拭き取りました。

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驚きのシンプル構造

分解したら、その驚くべき構造が分かりました。
赤いピンと黄色いピンには弱く着磁してあって、2つのピンは互いにくっつきます。
この2本のピンに挟まれる格好で、中心にアームを持ち上げるピストンがあります。

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このピストンには、このピンが挟まる溝が切ってあります。
ピストンは中にダンパーオイルとバネが仕込んであり、常に上に伸びようとします。
このピストンを指で押し下げると2本のピンが互いに引き合ってこの溝にスポッと入り込み、ピストンをロックします。

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トーンアームがレコード内周に動いてきて、黄色いピンを押すとピンがピストンから離れます。
するともう片方の赤いピンはピストンにくっつく磁力を失い、ピストンから離れます。
ロックが外れたピストンは、バネの力で上に伸び、トーンアームを静かに持ち上げる、というわけです。

調整も簡単でした。
動きが悪いときは、ピンの金属カバーのマイナスネジを緩めるだけです。
このネジがきつく締まっていると、ピンがスムーズに動かないんです。

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ネジを緩めたら、打率10割で動くようになりました。
するとちょっと色気が出て、ウェルテンパードにこのリフターを移植することにしました。
PD121のSMEには手動のリフターがついていますが、ウェルテンパードには何もありません。
片方に2つのリフターをつけることもないなと思ったのです。

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何回もテストしましたが、作動するタイミングもリフトする高さもピッタリです。
これで心置きなくレコード聴きながら眠れます。( ̄∀ ̄;)
Commented by k5 at 2016-10-24 16:11 x
こんにちは。

なーるほど。黄玉ピンはアームに押されるのは解りますが、赤玉ピンの役目は何なのだろうと思っていたんです。そういう構造だったのですね。
無事復活を遂げたので、一杯飲んでからのレコード演奏が安心、安心。
Commented by tama_photo at 2016-10-24 17:34
k5さん
それがですね、リフターが作動する様子を見たくて、まだ眠ってないんです。昨晩はなぜか演奏途中でリフターが作動してしまいました。11割?
押し込み方が足りなかったようです。^^;
Commented by デコポン at 2017-08-19 12:12 x
手動式のアームには必ず必要ですね。以前にアンプのSWは切ったんですがプレイヤーのSWを切るのを忘れて遊びに出かけしまい
2日ほど回し放しにしてしまいました。
それ以来30年近く使用中です。
Commented by tama_photo at 2017-08-20 07:31
> デコポンさん
一晩回したことはありますが、そんなに長く回し続けた経験はありません。2日かけてLPがドーナッツ盤になったでのはありませんか?(^^;
あれば便利なので、また手ごろなものが出品されればPD121用にもうひとつ欲しいところですね。
by tama_photo | 2016-10-23 18:16 | Music & Audio | Comments(4)