気に入らないこと 気になること

近ごろはLPばかり聴いている。
手持ちのLPは録音の古いものが多く、うち3割くらいはモノラルだ。最新の録音盤よりたぶんモノラルの数が多い。
だから鳴らすスピーカーはLE8Tだ。
で、たまには新しい録音のLPをN-801で聴いてみる。
するとどうだろう。ウッドベースの音が、再生はしているが、LE8Tと比べてちっとも前に出てこない。

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PCで打ち込まれた重低音再生は得意だけれど、ジャズのウッドベースはからっきしなのだ。
正直、LE8Tのほうがうんといい。
N-801で聴くジャズは、気に入らない。



ジャズが得意なスピーカーとか、クラシック向きのスピーカーとか、巷ではそういう扱いをされるけど、本来、スピーカーとはそういうものじゃないと言う人がいた。いいスピーカーはどんな音でも忠実に再生できるのだと。
たしかになー、それは分かるけど、オーディオには理屈じゃない部分がある。
「そうは言ってもおまいさん」ってな感じで続けると、忠実な再生以上にいい音を響かせるスピーカーが、世の中にはあるのだ。
それは原音から外れた音かもしれないけど、聴く人間が気持ちよかったらそれでいいじゃないか。
近ごろそう思うようになった。
原音に近い音をつまらなく聴くよりも、脚色された好みの音を気持ちよく聴いていたい。

今は亡き徳大寺有恒氏がレクサスに乗って「なんだ、ただいいだけの車じゃないか」とつぶやいたらしい。
N801はレンジが広い。ほとんどの音域を再生してくれる。しかもクセなく、破綻なく。
「なーんだ、ただいいだけのスピーカーじゃないか」

あぁ、替えたいなぁ。

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グッドマンはイギリスのスピーカー。
AXIOM80というユニットが人気だ。これでジャズを鳴らすと、とにかく音が前へ前へと出てくるらしい。
アルニコの磁気回路は巨大だが、コーン紙の直径は25センチしかないフルレンジなので、f 特もたかが知れている。

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しかし、当時ものが出るとオクでもべらぼうに高くなるんだよなー。

部屋が狭いから置けないのは分かっていても、平面型スピーカーには一種の憧れがある。
マーチンローガンのCLS-II。
出ない低音を出そうとしてコーン型ウーハーを取って付けたモデルも後に出たが、マーチンローガンといえばやぱりこのタイプだろう。

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広い部屋にぽつんと据えて、静かにジャズを聴きながら、スピーカーの向こうの景色を眺めていたい。
スピーカーの向こうが透けて見えるスピーカーは、これしかない。
うわさによると、組み合わせるアンプでかなり満足できる低音が出るらしい。
ネックは背面にスペースが必要なことと、定期的に振動板(フィルム)を張り替えねばならないことだ。

同じ平面型でも静電型ではないアポジーは、振動板のリボンを張り替えなくてもいい(緩むことはあるそうな)。
写真は中型のディーヴァ(DIVA=歌姫)だ。これより小さいキャリパー・シグネチャーを聴いたが、スケール感が物足りなかった。これより大きなビッグ・アポジーも聴いたが、あれは異次元の音だった。

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メンテ不要で気持ちよくジャズが聴けるスピーカーとなると・・・やっぱりJBLなのか。
新しいJBLはどうなんだろう。LE8Tより大きいユニットのJBLは・・・。
S4700はなかなか評判がいい。伝統サイズの15インチウーハーに、ホーン型のドライバーとツイーター。

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プロフェッショナルモデルの4367は、私が好きな2ウェイかと思ったら、2つのドライバーが合体した「デュアルドライバー」というギミックがあった。
これもよさそうだなぁ。

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部屋が9畳しかないので、無理に38センチである必要もないのだが・・・。
12インチ 14インチウーハーのランサーL101は好みの音だ。
タンノイ・アーデンの音もいい。
どちらも2ウェイ。年を取ると高音が聞こえなくなるから、3ウェイの必要はない。2ウェイで十分なのだ。

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どっちもだれかさんとかぶってしまうのがちょっと気になる。
Commented by k5 at 2017-01-27 15:37 x
こんにちは。
きっとtamaさんは、現代スピーカーの整った音よりも荒々しいザラッとしたのがお好みなんでしょうね。
そしたら、JBLのC30番台で決まりでしょう。(無責任だな~)
ワタシは遅ればせながら、現代スピーカーの凄味(つまらなさ)を味わってみたいのです。買い替えたい~。
Commented by tama_photo at 2017-01-27 18:23
k5さん
そこまで古くなくてもいいんですけどね~。^^;
C36が欲しくてたまらなかったのですが、Youtubeで再生音を聴くと、やっぱりあれでは満足できない気がします。エンクロージャーの小ささが音に表れているし、とくに高域が075だときつく感じます。175でギリギリ許容範囲かなぁ。でもC30番台だとLE8Tと音質がかなりかぶってしまうのではないかと思いますね。
バックロードは場所を取らずにいいのですが、あの音はどうしても好きになれません。
いまが両極端なスピーカーなので、じっと我慢するのがいいのかなぁと、消極的な自分が顔を出したり引っ込めたり、相変わらずフラフラしてます。
Commented by salgadou at 2017-01-27 20:26
「忠実な再生」とか「原音再生」って 悪魔の言葉だねぇ。どうやって判定するんだろ? そもそも「原音」なんてほとんどの人は聞いてないわけで。。。
聞く人が勝手に「きっとこれが忠実なんだな」と思いこんでいるだけじゃないかと...

これは写真の色再現も同じことで、忠実な色再現って人工光源下での色鉛筆くらいなら確認できても、風景写真じゃ絶対無理。
そもそも見ている人の肉眼のホワイトバランスが人によって違うだろうし、太陽の位置によっても色温度はどんどん
異なってくる。PCディスプレイ見ている時点で すでに実物の風景とは離れているし。「これが本当の色!」って 当人の思いこみの世界だと思う。
私の目は 右と左でホワイトバランスが微妙に違う。白い紙を見て 右目の方が僅かに暖色傾向に見える。じゃ 左目の色認識が
正確で 右目が狂っているのか、その逆なのか? どっちも若干狂っているのか? 自分でも分からない。

オーディオに戻ると「原音を再生している装置」って結局所有者の思いこみの世界。
だから好きな音が出る装置で聞けばいいじゃん (^^)
Commented by tama_photo at 2017-01-27 21:53
教授
う~む、そうでしょうかねぇ。まぁ生ギターとか、人の声とか、ふだんからよく耳にする音でしたら、その違いはつかみやすいかなと思います。
金管楽器や打楽器はコンサートでしか聴けないから、これは判断のしようがありませんね。
両目の色温度の違いは私も実感したことがあります。写真は最近、ほとんどいじらなくなりました。アンシャープマスクもかけません。カメラの性能が上がってきて、カラーバランスもシャープさもそのままで十分と思えるのです。
あぁ、買いたいものがなくなってきた・・・。\(-。。-#
Commented by テンジン at 2017-01-28 09:19 x
初めての一体ステレオを父親が買ったのが小学校に上がった時
セパレートになったのがたぶん中学2年頃
このセパレートは父親の部下だった電気好きの経理マン太田さん
造る前に彼の家に何回も遊びに行きいろんな話を聞きました
社宅に居た彼のシステムは思い出せないですが小さなものでした
彼が欲しいスピーカーはグッドマンだったので音も聴いたことないのに自然と憧れとしてすり込まれました
実際組んだのはナショナルのフルレンジでしたがこれも彼が選んだのだからと満足して聴いていました
妹が結婚前に使っていた実家の部屋に30代まで置いてあったのだから息の長い使い方をしていたんですね
高校生になって友人の家でゴトーユニットを聴いたり他の家で2Wayに組んだパイオニアを聴くうちその満足が段々消えてゆきテレオンなどの試聴室で聴くJBLへの憧れが始まりました

ボクの思い込みかもしれませんが「完全じゃ無いけどこれが気に入ったスピーカーだ」と言う思い入れが「良い音だ」と感じる元だと思っています
今のtamaさんはLE8Tを気に入っていてB&Wから離れているだけなのでしょう
杉江さん(十代の頃からそう呼んでいました)も乗りにくさを全く感じなかったレクサスを気に入らなかっただけだと思いますよ
去年は彼の相方の式場さんも死んじゃって自動車評論家たちも提灯記事を書く人たちしか見かけなくなりました
オーディオはどうなのかしら
まぁボクは幸いいま使っているものからステップアップする気にはなっていません
Commented by tama_photo at 2017-01-28 23:23
テンジンさん
昨夜はノートPCに入れたエディヒギンズトリオ+スコットハミルトンをB&Wで聴きました。録音が新しいのでウッドベースもハッキリ出てくるし、奏者のうなり声まで聞こえてきて、B&Wに対するうっぷんが少し晴れました。あぁ、こりゃやっぱりいいスピーカーだべ、と。
ただ、音源を選びます。古い録音はよくないです。だからもしB&Wをグッドマンに替えたら、新しい録音はどうやって聴けばいいんだろうと悩みそうです。今のシステムでうまい具合に対応できているのでしょう。
by tama_photo | 2017-01-26 23:24 | Music & Audio | Comments(6)