ジョン・カール作

カールおじさんではありません。オーディオ界の天才技術者と呼ばれたジョン・カール氏のことです。
オーディオ界の狂気といわれたマーク・レビンソン氏と組んで、JC-1やJC-2、LM-2などを世に送り出しました。
MCカートリッジ用のヘッドアンプ、JC-1を入手しました。
JCは「ジョン・カール」のイニシャルなんですと。

d0032222_15202928.jpg




d0032222_15241988.jpg

だからカールおじさんじゃねって。( ̄ω ̄)

音が出ない「ジャンク品」としてオクに出品されたので安く終わるかと思いきや、3諭吉をちょっと出たところで終了。
やはり「マークレビンソン」の名前は偉大・・・。
JC-1にはいくつか種類があって、これは乾電池のDC6V駆動。
このほか交流100V(AC)駆動やDC3Vで動くJC-1もあるようです。
昨晩届いたので、とりあえずつないでみようと、懐中電灯に入っていた単1電池4個を入れてみました。
使い古しの乾電池なので電圧を測ってみたら、出力端子で0V。
なーんだ、電気が来てないなら音が出るわけがありません。
あちこち導通をチェックしてみたら、電池ケースのマイナス端子部分(赤丸)が断線していました。

d0032222_1536184.jpg

前オーナーも分かってはいたようで、この部分にだけ素人修理の跡があります。
端子に小さなアルミのビスがねじ込んでありましたが、これが裏側の端子につながっていませんでした。
ビスを外して、代わりに銅線をハンダづけ。アルミにハンダはつきませんから・・・。

d0032222_15442491.jpg

改めて乾電池を入れて電圧を測ってみると、5.2Vありました。定格6Vの9割近いから、これで鳴るでしょう。

d0032222_15445492.jpg

アームからのフォノケーブルをJC-1につなぎ、JC-1からの出力をプリのフォノ入力につなぎました。
JC-1のスイッチを入れたら、LNP-2LのVUメーターが一瞬、右に振り切れました。
おぉ怖っ!
電源投入時にはかなり大きなノイズが出るようです。
モジュラーやスピーカーを壊さないように用心しなければいけませんね。
というか、日常は電源入れっぱなしにします。それでも3ヵ月はもつそうです。
レコードをかけてボリュームを少しずつ回すと・・・やったー! 音が出ました。
しかし、左chが無音です。
やっぱり壊れているのかと落胆しながら左chのフォノケーブルを手で握ると、「ブーン」と大きなハム音がしました。
接触不良を疑い、端子をクリーニングしたりフォノケーブルを替えたりして、さらにあがきましたが・・・
やっぱり左chが不調です。なにかの拍子に音が出ることもありますが、レベルが低いようです。
だれかのブログで読んだことがあります。JC-1はアルミ合金の入出力端子を使っているので、すぐに腐蝕して故障の原因になると。
そういえば汚い。磨いてもちっともきれいになりません。
今夜はもう遅いから、明日にします。

d0032222_15561978.jpg


コケコッコー! 夜が明けました。
今日は都合のいいことに、休みです。
ヨメを会社へ送っていき、その帰りにパーツ屋に寄りました。
RCAジャックは金メッキが1個216円、クロムは108円。金にしました。
さて、修理というか、不具合部分の改善に取りかかります。
はんだシュッ太郎くんも久々(2回目)の出番。

d0032222_1559133.jpg

腐蝕したRCAジャックはすべて取り除きました。

d0032222_1613120.jpg

金ピカのジャックに入れ替え。しかし、金とクロムで値段が2倍も違うとは・・・。

d0032222_163189.jpg

ついでにアース線も全部張り替えることにしました。
ちょっと太目の銅線を使います。上がオリジナル。下が改良品。

d0032222_166144.jpg

1時間半ほどで完成。

d0032222_1674346.jpg

電池は2種類買ってきましたが、ウワサによるとマンガン乾電池はまろやかなクラシック向けの音。エボルタは元気のあるジャズ向きの音がするそうです。

d0032222_1694817.jpg

で、マンガン乾電池を入れました。(^^; 意外でしょう?

d0032222_1610625.jpg

システムの裏に回って配線をつなぎます。
これまで使っていたCECのフォノアンプPH-53は引退です。

d0032222_16124097.jpg

ノイズは消え、左右のレベルも気にならない程度に揃ってきました。
すごーい、世界のマークレビンソンを電気オンチのオラが修理してしまっただ。\(・∀・)/

d0032222_16164252.jpg

【感想】

まだレコードを2枚しか聴いていないので、いい加減なレポートになるのはご容赦。
一聴して音の重心が下がりました。
細かく観察すると、高域のきらびやかさが影をひそめたと思います。相対的に、低域にウェイトが移って聴こえたのかもしれません。
ノイズはほとんどありません。
ふだん絶対聴かないくらいにボリュームを回すと「シー」という音はします。
通常のリスニングではまったく問題なし。
ジャンク品でも、こうやって簡単に直るやつだったらお買い得ですね。
しかし40年以上も前のヘッドアンプが、いまもこうしてちゃんと動き、すばらしい音を紡ぎ出してくれるとは、驚くばかりです。
また、CECのPH-53も見直しました。これもいい仕事をしてくれます。ドナドナせずに取っておこう。

d0032222_16285552.jpg


【追記】 やっぱり・・・

ONKYOからもらったLP「Quartet-1 Jazz」をかけてみました。’73年の録音だけど、ものすごく音がいいのです。
問題はB面の2曲目「サマー・タイム」で起きました。

d0032222_2050478.jpg

ミュートのトランペットがかなりの音量で録音されていますが、フォルテシモの歪みがひどい。
本来、耳を刺すような高い音が部屋に響くのですが、なんかなぁ・・・「ゴーッ」というような、低い音が混じって、きれいな高い音が伝わってきません。
とてもじゃないけど聴くに堪えず、すぐさまPH-53に戻しました。

d0032222_2114322.jpg

JC-1はきっと内部の素子が傷んでいるんでしょう。40年選手ですから。
自分で修理できるわけもないし、またエイブルさんにお世話になることにします。
Commented by k5 at 2017-02-24 11:22 x
こんにちは。
電池で音が変わる。
以前、ナショナルハイトップネオが水銀0のネオにモデルチェンジした時、電池駆動の金田式アンプの使用者達が水銀0タイプは音が悪いと在庫を捜し廻ったそうです。なんか、その話を思い出しました。
点検、オーバーホールをしてもらって実力・真髄を早く味わえるとイイですね。
Commented by YDの寅次郎 at 2017-02-24 14:50 x
こんにちはカールおじさんはジョンと呼ばれていたんですね
朝ドラべっぴんさんの事務所にあるストーブはtamaストーブと同じと思います
ジャンク品に3中津も使われるだからべっぴんさんと同じお金持ちだなと思いました
今日はプリンスにオイル交換に行ったらペッパ君がいたのでお相手をしましたが、他のお客さんはペッパー君にからまれこそすれど相手はしていませんでした
そこにサライ3月号が有ってレコードの御勉強的資料が掲載されいておもしろかったです今度金太郎で読まれては
Commented by tama_photo at 2017-02-24 15:35
k5さん
電池で音が・・・は、もうカルトとしか思えませんが、電池は値段が安かったのでマンガンを買いました。エボルタは懐中電灯用です。
Commented by tama_photo at 2017-02-24 15:46
寅次郎さん
ストーブは私も見ましたが、坂東家のほうが新しそうでした。それよりも、この記事の最後の写真に写っている電気スタンドにご注目を。
これはヨメが独身のころに買ったやつですが、時代背景が古いドラマではもうしょっちゅう、何度も出てきました。小道具係が使い回ししているのでしょう。夫婦で「あっ、また使ってら」と冷めた目で観ています。
Commented by YDの寅次郎 at 2017-02-25 08:46 x
おはようございます、「おまえが欲しい」’70代の松下電器の蛍光スタンドを捨てられずに持っております
tamaスタンドをLEDに的に改造して使えたらとボクの蛍光スタンドを見ては妄想しておりました。
Commented by tama_photo at 2017-02-25 09:06
寅次郎さん
このスタンドは普通の電球ソケットなので、いまは小さなLEDをつけてますよ。
先日のNHKTVで、白熱電球のLED化はいいけれど、蛍光灯型LEDは専用の回路が必要だと言ってました。発火の事例があるそうです。
by tama_photo | 2017-02-23 16:29 | Music & Audio | Comments(6)