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湯の児の桜

ヨメが「昼間の花見もしたいねー」などと言うものだから、偵察に出た。
家の(前の公園の)桜はもう盛大に散り始めたので、これから満開を迎える桜なら北上するか山に登るかだろう。
でも南下して水俣へ行くとは、われながら何やってんだろうと思う。
とにかく水俣へ、とにかく湯の児(ゆのこ)へ行きたかったんだ。

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タダの高速と国道3号を通って南下する。津奈木駅を過ぎたら津奈木町役場のほうへ右折し、海岸線を進むと湯の児温泉だ。
公園のような無料駐車場にミニを止める。

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人通りはほとんどない。
野鳥のさえずり、時おり風、遠くから波の音。
木造3階建は趣があってよいなぁ。この道を北へと歩く。

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温泉街を外れた北の端に出た。
吊り橋の先は湯の児島。渡ったことはないと思う。きょうも渡らなかった。そのうちに。

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湯の児温泉には数十年前に泊まったことがある。仕事だった。研修会だったと思う。
宴会の席でまだ若いアルバイトと思われる仲居さんに心無い言葉をかけたオヤジがいたのでよく覚えている。
そのころはこんなにきれいじゃなかったが、旅館の数は多くて賑わっていた。

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海岸沿いが整備されたようだ。
堤防の先を埋め立てて、遊歩道を広くしたんだろうと思う。
その遊歩道を南へ下ってみる。

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その昔、研修会で泊まったのは山海館という老舗旅館だった。私はまだ20代だったと思う。
そこは洞窟温泉が有名で、脱衣所からすぐの風呂に入ると薄暗いトンネル(洞窟)があり、そこをくぐっていくとその先に大きな湯船があった。
その山海館はどこにあるんだろうと思いながら歩く。
ここは山海館じゃない。

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さらに歩くと、見つけた。

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山の斜面を利用して建ててあるからできたのだろうか、木造の4階建だ。4層になっている。
しかし様子がおかしい。人の気配がまったくない。

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玄関のガラス戸に貼られた紙は弁護士が書いた破産の告示文だった。
これから破産手続きをするので、破産管財人が決まるまでは許可なく建物の中に立ち入ったり動産を持ち出したりしてはいけないということが書いてあった。
日付は平成27年4月15日。ちょうど2年前じゃないか。その後、破産手続きはどうなったんだろうなぁ。
木造4階の隣もたぶん山海館だ。新館だろうと思う。

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湯の児温泉を後にして、クルマで海岸沿いをさらに南下した。
この道路は昔から桜の名所だった。ことしも花見客で賑わったのだろうか。
桜の花びらが舞っていた。桜吹雪とまでは言えないけれど、なごり雪くらいか。

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湯の児温泉も変わったな。

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Commented by YDの寅次郎 at 2017-04-16 19:40 x
こんばんは桜には青空が良いです、tamaさんも楽しんで
おいでですね
戸畑区が催す春の西日本工業クラブの1,2階一般公開オープンディーに行きました椿と八重桜を見ながら
抹茶と若草的お菓子を戴きロービでフルートとピアノのデュオを聞きました
ここは映画相棒で江守徹が貫録のある演技をしている所で
普段は見学できない所をこんなに良い天気に恵まれ最高です
1中津で食事をしてジャズを聴く催しも2回/年ありますが一部分しか見られません
次の火曜日天気が良ければオートポリスにGTカーのタイヤテストの音を聞きに行く予定です。
Commented by tama_photo at 2017-04-17 00:34
> YDの寅次郎さん
もう散り始めていましたが、やはり桜には青空がよく似合います。
水俣は地震の影響がほとんどなかったと思いますが、寂れていますね。水俣病の負のイメージは、やはりどのようにしても人々の意識の中から消えないでしょう。これは福島の放射能も同じかと思います。だから、賠償すればそれで済む問題じゃないんですね。そのことを企業も政府も考えなければ・・・。千年に一度の大地震がそれを訴えているかのように感じます。
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by tama_photo | 2017-04-16 01:42 | ドライブ・旅行 | Comments(2)

「浅く広く」をモットーに、熊のいない熊本から発信しています。


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