浮遊式レコードプレーヤー

FaceBookのオーディオ系グループで、レコードを浮かせて回すという興味深い工夫が紹介されました。
ターンテーブル付属のゴムシートを取り払い、プラッターにウレタンクッションを4つ貼り付け、レコードスタビライザーで押さえて演奏するというもの。レコード盤は4つのクッションで支えられるだけで、ほとんど空中に浮いたような状態です。
これではハウリングマージンが取れないでしょうと質問すると、浮かすほうがハウリングには強くなるとの返事。
想像の範囲ではどうしようもないので、実際やってみることにしました。
まず、ホームセンターでウレタンクッションを購入。
これは通称「涙目」と呼ばれ、「戸当たりクッション」などの名前でも売られています。1袋12枚入りで357円でした。

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細工をする前に、PD121のハウリングマージンを調べてみました。
アンプの電源を入れレコードを載せ、モーターは回さずに針をレコードの中心部に下ろします。
そしてボリュームを徐々に上げていくのですが、このタンテでやるのは初めてだったので緊張しました。
フルボリュームでN801のウーハーが目で見て分かるくらいにユラユラ揺れますが、ハウリングすることはありませんでした。
これはスタビライザーをはめてもはめなくても、ほとんど差がなかったのでした。意外です。

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じつは設定を間違って、インプットレベルを上のウェルテンパード(DL103)に合わせていました。赤い三角はその目印です。
PD121(DL102)は青い三角が目印で、その差は+10dB以上あります。ということは、ハウリングマージンは十分にあるということになりますね。

さて、プラッターにウレタンクッションを貼りますが、いくつ貼るかで悩みました。
均等に支えるなら3点支持が一番ですが、30センチLPを支えるのに3点では、盤が波打ちはしないか心配です。
じゃぁ4点?
いや、4点は簡単だけど、共振に弱いような気がします。扇風機の羽根だって昔は3枚、いまは5枚でしょう。
あれはきっと何かの理由があるんですよ。わざわざ作りにくい5枚にする何かの理由が。
それはきっと「共振」に違いないと私は推理し、クッションも5枚貼ることにしました。
360度÷5=72度
分度器、分度器。分度器は・・・ない。( ̄∀ ̄;)
ネットで正五角形の書き方を検索し、コンパスと定規で書きました。そういえばこの「正五角形を書け」という試験問題が解けなかったんだよなーと、中学生のころを思い出しながら・・・。

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プラッターにこの紙を合わせてクッションを貼りました。
位置としてはスタビライザーのほぼ外縁になります。あまり外側だとレコードの溝に当たったり、レコードが反ったりしますからね。

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この5点支持状態でもハウリングマージンを測りました。
きっと悪くなってると思ったのですが、意外や意外。ほとんど変わらないのです。
ウーハーがユラユラ揺れるだけで、ハウリングは起きませんでした。スタビの有無も関係ないようです。
さっそくレコードをかけてみましたが、ハウリングマージンに変化がないわけですから、音にも変化がないのは当然でしょうか?
写真でも分かるように、ほんの数ミリ、レコードとプラッターにすき間があります。

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カートリッジがモノラルだからそこまで繊細な音の違いが分からないのかもしれません。
それにしても、クッション5点支持でもハウリング性能が落ちないという、そこが驚きです。
レコード盤をゴムシートにべたっと押し付けても、ハウリングにはほとんど影響ないんですね~。
スタビの効果がないのもガッカリしました。もうスタビを載せるのはやめます。


Commented by k5 at 2017-08-08 23:23 x
こんばんは。
70・80年代のレコード全盛期にも、キワモノ的使いこなし法は沢山ありましたね~。出ては消えで、ほとんど淘汰され結局オーソドックスなものが残った様に感じます。
スタビライザーは、反ったり歪んだレコードをプラッターに少しでも押し付ける為に使ってました。ハウリングマージンにはあまり関係なかった記憶があります。
Commented by tama_photo at 2017-08-09 01:35
> k5さん
じつはこの空中プレーヤー、すぐにやめて元に戻しました。カートリッジの上下動が大きくなるのです。つまり、下にプラッターがないからレコード盤が上にも下にもたわむわけです。ゴムマットに押さえつければ少なくとも下に曲がることはありませんから、空中式は上下の揺れが倍近くになるのでやめました。
ウレタンクッションを外周に貼れば、結果はまた違ってくるかもしれませんね。それと、よっぽどハウリングに弱いプレーヤーなら効果があるかも。
Commented by salgadou at 2017-08-16 11:36
浮かせるのとは反対に、バキューム吸着でレコード盤をターンテーブルに押し付けるタイプが 昔マイクロから出ていたような。。。
反ったレコードでも平面にしてトレースが安定するとか....
オーディオテクニカからも吸盤式のプラッターがあったような。。。
Commented by tama_photo at 2017-08-18 09:49
> salgadouさん
すみません、返事が遅くなってしまいました。
オーテクの吸着式スタビライザーをずいぶん前に使いました。電池式エアーポンプで空気を抜いてLPをスタビに圧着させます。あんまり覚えていないのですが、ハウリングマージンは高くなったものの、音質はほとんど改善されなかったように思います。それよりも周囲のシーリング(たぶんシリコンゴム)がすぐダメになって圧着状態がLP片面持たなくなりました。1年くらいで使い物にならなくなり、ガッカリでした。
複雑な機構は故障の原因にもなりますね。
by tama_photo | 2017-08-07 17:12 | Music & Audio | Comments(4)