ウェルテンパード針圧安定化計画

鳴りっぷりがお気に入りのターンテーブル、ウェルテンパードだが、気に入らないことがひとつ。
それは、針圧が安定しないこと。内周に行くほど針圧が大きくなるのだ。
下の写真を見てほしい。外周で1.6グラムだった針圧が、内周では1.8グラムになった。その変化0.2グラム。

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なんだそれくらい、とおっしゃるなかれ。ライラヘリコンの針圧はシビアなのだ。

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1.6から1.75。「くれぐれも」とわざわざ前置きして1.75を越えるなと書いてある。
このタンテで外周を1.6にすると、内周は1.8で限度を越えているジャマイカ。
販売者の「くれぐれも」をないがしろにするのはマズかろう。




はて、どうしたもんじゃろうのぉ~と、ない知恵を絞るが名案は浮かんでこない。
針圧が外と内とで変わるのは、やっぱりオイルダンプのせいじゃなかろうかと思ったわけ。
他のアームと違う点は数多くあれど、針圧だけに限って考えれば、シリコンオイルが怪しい。
中古で買ったターンテーブルなので、シリコンオイルは付属していたが、その量については疑問だった。
新品の時からすれば、少しは減っているはず。自分でもゴミをすくい取ったので、ほんの少しだが減らしたことには違いない。
しかし説明書には「全部入れろ」としか書いてなく、○○mlとか、どこどこの線までという具体的な指示がまったくない。
いまはフロート(パドルという)の上端までオイルが入っているが、果たしてこれでいいのだろうか。
これだとアームを持ち上げたときにフロートの後端がオイルに浸かってしまうかもしれないし、フロートの上にオイルが乗ったら針圧も変わってくるんじゃないか。そう思わせる微妙な量だ。

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ええい、フロートをシリコンオイルの中に全部沈めてしまえ。
そう思ってシリコンオイルを買った。
オーディオショップではなく模型屋の通販だ。デフオイルと書いてあるのでラジコンカー用だろうか。
30mlで1200円とはレーシングカーでも使わない高級品だ。

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200Kということは200の千倍で、2十万番ということだ。オイルの粘度を表している。
この200000番というデータも、ネットでやっと見つけ出した。
メーカー発表の値ではないので、もしかすると違っているかもしれない。
しかしこれくらいの粘度だった。当たらずとも遠からずだと思う。

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注射器はアクリル板を接着するために買ったもの。これに溶剤を入れてアクリル板の接着面に流してくっつけた。
決して薬物は打ってナイ。( ̄∀ ̄;)
試しに2mlを入れてみた。粘度がハンパなく固いので吸うのも出すのも大変だ。とくに吸うのに時間がかかった。
裏から1ml入れて、なかなか広がらないので表からも1ml入れた。

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シリコンの油面が落ち着くまでかなり時間がかかる。
その間にアームを再調整した。
ウェルテンのアームはベースに合わせるのか、それとも傾いたプラッターと並行にするのか、そこは書いてない。
これまではプラッターと並行にしていた(少し前下がりだった)けど、今回、ベースに合わせて水平にした。

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フロートが全部シリコンオイルに浸かった。

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ワクワクして針圧を測ってみると・・・

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がーん、ちっとも変わってないジャマイカはウサインボルト引退! \(-。。-#
となれば、次はオイルを減らしてみる必要があるが、今日はもうそこまではやらない。

それではと、針圧を内周で合わせてみた。
すると、外周は1.53。基準より0.07軽い。

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いつもよく聴くスーパージャズトリオを試聴すると、歪もなく良好だったのでこれでいこうと思う。
なんかくたびれたなぁ。わざわざオイルを通販で買って、きっと良くなると期待してやったのに・・・。結果がまるでついてこなかったから余計だ。
こんな特殊なアームを使うのは絶滅危惧人種だから、出回っている情報も少ないんだよなー。
発想を転換して、こんな軽針圧のカートリッジじゃなくて、バリレラみたいな図太いカートリッジはどうだろう。
昔のモノラルカートリッジはみんなオイルダンプアームに取り付けられていたらしいから、案外相性がいいかもしれない。
そう思いながら、PD121できょうもバリレラを聴いた。

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デノンのDL102と聴き比べてみたら、102のほうがうんと現代的な音がした。
若いときの自分ならすぐにでも102に替えてしまうところだが、当時の音の再現という観点でバリレラに戻した。
バリレラの中低域は102よりも太い。高域はちょっと耳障りに感じるくらい荒々しくて元気がいい。
もちろん300BでLE8Tを鳴らした。
2時間ばかりアンプを点けっぱなしだったので、音がまろやかになって低音はよく伸び、中高音もぐっと前に出てきた。
こんな微妙な変化をつかむのは苦手だったが、最近少しは分かるようになってうれしい。

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圧縮音源の違いも、じっくりと、よ~~~~く聴けば分かる。
やっぱりWAVのほうがAACに勝る。各楽器の分離が違うのだ。
でもそれは神経を集中して、相当真剣に、没頭して聴き込まなければ分からないレベルだ。
だからそこまではこだわらない。こだわりたくない。これからもパソコンにはAACで保存するつもり。
明日は新しいカメラが届く。( ̄∀ ̄;)


Commented by ツーチー at 2017-08-19 22:02 x
私にはオーディオの話はよく解らないのですが、
明日届くというカメラは大いに気になりますね〜 ^^
何を買われたんでしょ?その記事を心待ちにしています。
それよりこの記事にコメント入れんかい!という話ですが (笑)
Commented by k5 at 2017-08-19 23:00 x
こんばんは。

外周と内周で針圧が違う。(*´-ω・)ン?  よ~く考えてみると不思議ですね。
回転しているレコード上なら、インサイドフォース等の要因がありそうですが止まっているんですから。
従来のアームであれば位置的に固定された支点が、オイルに浮いた状態なので微妙に動くんでしょうか。  (。・_・?)ハテ?
0.2gといっても1.8gのなかだから1割以上ですもんね。
ワタシの物理のレベルではサッパリです。
Commented by tama_photo at 2017-08-20 07:43
> ツーチーさん
まだ届いていません。
はよ届けんかい!
Commented by tama_photo at 2017-08-20 07:50
> k5さん
プラッターが水平ではないというのが怪しいと思います。プラッター自体はモーター側に5度傾斜。カートリッジがトレースする部分で2~3度でしょうか。プラッターもすり鉢状に加工されているので、今度は裏返してフラットな側を表にしてみようかな。でもレコード盤の圧着性は弱まります。
針圧の許容範囲が大きいカートリッジにすれば、なんてことないのですが。
Commented by marow at 2017-08-20 11:36 x
いつもブログを愉しませて頂いております。初めてコメントしますが、、、
MCカートリッジの磁力で、下方に引っ張られている可能性はないでしょうか?
Commented by tama_photo at 2017-08-20 12:48
> marowさん
コメントありがとうございます。本日、改めて別の方法で針圧を測ってみました。それはプラッターを水平にして、針圧計も水平を保って測るというものです。
その結果、内と外での差は0.05gに減りました(相変わらず内側が重いです)。スピンドル周辺に磁石がくっつく部品があるかもしれません。説明書を読みましたが、材質までは触れてありませんので、磁力が関係ないとは言えませんね。しかし、0.05gならなんとか許容範囲内です。0.2gも差が出たのは、針圧計が内側で傾いたことによるものだと思われます。
またご意見をお寄せください。
by tama_photo | 2017-08-19 19:53 | Music & Audio | Comments(6)