新顔プレーヤー(WTリファレンス)その3

紆余曲折があってやっと届いたウェルテンパード・リファレンス。
点検したらスピンドルの潤滑オイルとアームをダンプするシリコンオイルがまったく入ってなかった。
スピンドルオイルは手持ちの予備でなんとか足りた。
シリコンオイルは#200000を持っているが、指定はそれより柔らかい#100000らしい。
さっそくアマゾンで注文。翌々日には届いた。
田宮模型がラジコンカー等のデフオイルとして販売している。40ccで972円(+送料350円)。

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じつはシリコンオイルが届くのを待ちきれず、オイルなしでも聴いた。
アーム全体が前後にユラユラ揺れる光景はとても新鮮だったが、針を下ろせば揺れは止まり、なんの問題もなく再生できた。ただし、アームの全重量がテグスにかかるので、しないほうがいいと思う。アームを吊るテグスが切れると修復が大変なんだそうだ。でも輸送するときは何の対策もしてなかったようなので、けっこう丈夫?
まだ少し聴いただけなので明言はできないが、静寂感がさらに高まったように思う。単なるS/N比ではなく、LPをかけたときの見通し感というか、無音の状態がとてもきれいで澄み渡っている気がした。
まぁ、クラシックVとリファレンスとでブラインドテストしたら分からない自信はある。(^^;
ちなみに音はクラシックVのほうがいいという人もいる。アームの材質の違いが大きいのかな。

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この個体は50Hz地域で使われていたものだったので、クラシックVの60Hz用プーリーと付け替えた。
圧入ではなくイモネジで固定してあったので、交換は簡単にできた。
材質が良くなっている。クラシックVのプーリーは表面が白くなっている。室内でしか使わないから紫外線の影響とは考えにくいが、劣化しているのは間違いない。スタビライザーも同様に表面が白化している。

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モーターは100Vではなく220V。前オーナー自作の電源ボックス(ステップアップトランスか?)が付属していた。もしかするとこのリファレンスは並行輸入品かもしれない。
発売された1994年、日本国内での売価はなんと126万円!。米国では5,495ドルだったらしい。
当時の為替相場は1ドル100~110円だから、2倍以上の価格差。ボッタクリと言っていいかも。
手間はかかっても、並行輸入して電源を自作したほうがうんと安くあがる。

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シリコンオイルは注射器で入れた。3~4ccを4回、全部で15ccくらい注入したと思う。
説明書には「樹脂製円盤の上面が浸る位まで注入」とある。クラシックVの説明書には「全量を注入」としか書いてなく、いったい何㏄なのかさっぱり分からない。テキトーに入れて自分の耳で確かめろってことかな?

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取扱説明書の「樹脂製円盤」をパドルというが、そのパドルが沈むギリギリのところまで入れた。
この写真では分かりづらいが、窓からの外光がシリコンオイルに反射してパドルが油面以下にあることを示している。

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針圧、アジマス、インサイドフォースキャンセラーを調整し、いよいよ試聴する。
さるセレブな方からいただいたオーディオチェックレコードでトラッカビリティーを調べた。クラシックVより少しいい。315Hz、+10dBでの歪みが少なくなった。
プラッターは円錐形をしており、中央のスタビライザーをねじ込んでレコードを円錐形に圧着させるのはクラシックVと同じ構造だが、スタビは大きく重く豪華になっていた。

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半面、クラシックVのようにプラッターを両面使うことはできない。その代わり、裏側に鉛が埋め込まれて回転モーメントを大きくしている。クラシックVはプラッターが軽いので、ベルトを社外のゴムベルトにしたらわずかなフラッターを感じた。ベルトの摩擦が大きいから、モーターのコギングがレコードに伝わったのではないかと思う。聴いていくうちに慣れてしまったが・・・。
ディスク面は周囲より中央部が低くなるので、針圧も変化するようだ。測ったら外周で1.65グラム、内周で1.70グラムだった。これはライラヘリコンの適正針圧範囲(1.60~1.75)に十分収まる。

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続けて5、6枚を聴いたが、クラシックVより低域がさらに沈み込んでクリアに聴こえる。しかしその差はわずかだ。そのわずかな差を求めたくなるから困ったものだ。
オーディオ評論家なら事細かに分析して、あれが違うこれが違うと語彙豊かに書きつづるのだろうが、素人にはそれができない。クラシックVの音を聴いたのはもう3日も前だ。音が思い出せない。
AとBを瞬時に切り替えれば音の違いも明快だが、Aを聴いて3日後にBを聴いても、その違いを聴き分けろというのがそもそも無理な話だ。せいぜい耳タコのLPをかけて「あっ、なんか違うぞ」と思うくらいが関の山。たしかにそれはある。昨晩も何度となく「なんか違うぞ」と思った。

しばらくはライラヘリコンをこのまま使おうと思っている。気が変わったら103Rに付け替えるかもしれない。
ますますLPを聴く機会が増える。楽しいったらありゃしない。

by tama_photo | 2017-10-08 14:08 | Music & Audio | Comments(0)