初対面ツーリング

同僚のTくんからツーリングの誘いを受けた。
同僚といっても、仕事もまったく違うし、部屋も違う。古いバイクが好きという、ただそれだけのお友達。
「今度の土曜日、どうですか?知らない人が何人か来るけど・・・」
土曜日はソロツーリングするつもりだったが、どこに行くか決めていなかったし、ちょっと考えて返事した。
「えーよー」

同僚TくんはレストアしたCB750を持っている。私がT120Rを持っていることも彼は知っている。
もう1年以上前から「ツーリングに行こうぜ」と言っておきながら、いまだにそれが実現していなかった。
だからトラで行くのが当然ではあるが、その「知らない何人か」がけっこう速く走る人たちらしい。
そして集合場所は実家と逆方向の菊水インター、目的地は阿蘇方面というので、V7で行くことに決めた。
トラはリヤショックが抜けている。フロントも片側はオイルが漏れだした。チェーンも初期の伸びが来てそろそろ駒を詰めなければならない。リヤブレーキは音が出始めた。
そんな理由がいくつかあって、本当は旧車どうしで走りたかったのだが、V7に跨って家を出た。
RICOR GX200

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集合場所のコンビニには8時20分ごろ到着。10分前だが、だれもいない。
時間を間違ったか? 場所を間違ったか?
しばらくしてドゥカティMHRを含む数台が入ってきた。
仲間にMHRがいることは同僚Tくんから聞いていたので、この人たちに間違いない。しかしそこはそれ、シャイで初対面が苦手のワタシである。だまって独りたたずんでいた。
約束の8時30分になってもCB750は来ない。
8:32、ケータイに着信。「いまやっと玉名です。少し遅れま~す」と同僚Tくん。
今日のリーダーにもこれからすぐ、おわびの電話を入れるという。そのおわび電話が終わるの遠目に見て、しばらくしてから知らない人たちの車列の横にV7を移動させた。
ちょっと緊張した。バイクを下りてヘルメットを取った。
「今日はよろしくお願いします。Tくんの同僚の**です」
みんなと軽く会釈を交わす。顔が引きつっていたのを見破られたのか、その中の一人が「うちのメンバーもまだ来てないのが1人いるんですよ」と、だから安心していいよとでも言いたげに明るく話しかけてくれた。
それからしばらくしてホンダXL230くんがやってきて、8:45になってやっと同僚TくんがCB750K0で登場。
いよいよ出発。途中のコンビニでドゥカティの2人(うち1人はジョシ!)が加わり、総勢9台になった。
先頭はドゥカティMHR氏。コンチマフラーから吐き出される音の気持ちよさといったらなかった。
まだ会って数分なので、序盤の写真はまったく撮っていない。撮るのも了承がいるだろうと思ったのだ。

走り出して10分くらい、右折した交差点でXL230が止まってついてこない。
Uターンしてみると、チェーンが外れている。
同僚TくんのCB750も引き返してきた。
3人でチェーンをはめようとするが、車輪が回らない。ドライブ側でチェーンを噛み込んでいるようだ。
やがてCB1100R氏もMHR氏もやってきた。
ワタシ以外の旧車に乗る人間は工具をたくさん載せているようで、CB1100R氏とMHR氏が小型のラチェットやら8ミリのボックスやら出してきてドライブ側のカバーを外し、チェーンをかけて張り調整までやってしまった。
30分はかかったと思う。
「もう帰ります」という意気消沈したXL230くんをみんながなだめて励まし、再出発。
他のメンバーはというと、ちょっと先のコンビニで休憩していた。(^^;
同僚Tくんによると、このツーリングはいつもこうなんだそう。
休憩が多く、しかも長い。これまで2回、途中でメンバーのだれかが事故(転倒)して、その時点で中止・解散したそうだ。
だから今日のこれくらいのトラブルなんて大したことないと言っていた。

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道が開けたら先頭グループはバビューンと見えなくなり、分かれ道で止まって後続を待つ。その繰り返し。
菊池阿蘇スカイラインを通り、ミルクロード&マゼノミステリーロードが交わる北山交差点でまた休憩。
好天に恵まれてバイクも車も多い。利用者は少なかったが、ヘリの遊覧飛行もやっていた。
やまなみハイウェイを、瀬の本高原の三愛レストハウスへ向かう。ここで昼食。
三愛には何十回と来たが、2階のレストランには初めて上がった。
この天井は生まれて初めて見た・・・といえば大げさか。でも本当だ。これが赤い三角屋根の内部である。

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本日参加の9台。

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今日は参加者が多かったそうで、いつもは5~6台だそうだ。
先頭を走ったドゥカティMHR。新車で買ってずっと乗り続けているので、ナンバーは「熊」。今のは「熊本」。
オーラがまぶしい。

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同僚TくんのCBはK0。いい音してた。空ぶかしさせると、ゾクッと鳥肌が立った。

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6気筒のCBX。どんだけスムーズなんだろう。

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ややくたびれたXL230。でもこのペースにこの排気量で最後までついてきたのには驚く。

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かなり飛ばし屋と見た水冷ドゥカ。

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もう1台、これはジョシのドゥカ。400かな?

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V7のフレームの色がきれいというので、「女性に似合いますよ」と勧めた。
「足が届かない」って断られた。そういえばかなり小柄な女性だった。

このグループでは異色に見えたHDソフテイルスプリンガー。
でもCB750より速かった・・・といえばわしらのスローペースぶりが分かるわな。

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大蘇ダム上流の橋でひと休み。最初の写真もここで撮った。
愛車を振り返る同僚Tくん(中央)。

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20数年前に県北荒尾のバイクショップでレストアしたK0。その後の走行距離は3万キロ未満だから、ほとんど乗ってないも同然。
このツーリング仲間はそのショップつながり。荒尾市は福岡県と接しているせいか半数以上が久留米ナンバーだった。
今日はシフトの具合が悪く、何度もギヤ抜けしたそうだ。そろそろ再オーバーホールの時期なんだと思う。

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旧車は乗らなければ調子が悪くなるし、乗ったら乗った分、部品は磨耗し性能は落ちていく。定期的なメンテは必須だ。
幸いというか、したたかというか、メンテに必要な消耗品はかなりの数を揃えているらしい。
とくにゴムのブッシュ類は純正が手に入りにくいので、全部持っていると言っていた。でもゴムって経年で硬化しないのかな。
トラはリプロでほとんどの部品が手に入る。CBはそうでもないんだな。とくにホンダはパーツの生産・在庫を切るのが早い。
同僚Tくんによれば、創始者本田宗一郎が亡くなってからホンダはそういうドライな会社になったという。
【Tくん流儀】
エンジンをかけたら20分は止めない。(マフラー内の結露防止のため完全に機関を暖める)
乗り終えるときは燃料コックをOFFにしてしばらく回す。(キャブレター内部のガソリンを使い切る)
停車中はセンタースタンドを使う。(オイルの偏りを防ぐ)

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バキュームメーターまで買ってキャブの同調を自分でやるという同僚Tくん、車検はずっと荒尾のショップに頼んでいるそうな。
ちなみに荒尾市のショップまでは40キロほどある。義理堅い。
でも、ここのおやっさんも年を取って、最近は大がかりな修理はしてくれないとボヤいていた。「ミッションのオーバーホールはエンジンを下ろさないといけないから無理かもね」とも。
オレみたいに乗りっぱなしで、部品のストックもせず、どこか悪くなって初めて修理するというやり方は、近くに信頼できる専門店があるからだと思う。
I am so Happy.

本日の走行206キロ。休憩が多くてさすがに距離は伸びなかった。燃費は24.3km/Lと標準的。

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Commented by mroko at 2014-10-26 16:05
2ストは、  いないやね。 参加表明したら「オイルで周りがメーワクすっでねぇ」って門前払い食らったりして(笑)。
私先々週末ちと手ぇ怪我して一週間バイク乗らなかったのさ。職場では怪我の原因は公表してないから「きっとバイクでコケたんだぜ」とか言われてるかもしれんけどね。私はおそらくものすごい人見知りで対人恐怖症で挨拶ヘタで、オフ会は大の苦手だ。カメラ時代はよくあんなに出て行ったと思う。ブランドを身に纏って己が見えなくなってたんだな。。
Commented by tama_photo at 2014-10-26 19:33
テンジンさんがそんなこと言ってたなぁ。
だけど愛車に付着したオイルを拭くくらい、なんてことないでしょう。手入れが好きな人、多いし。
でも久しぶりにガソリンというか、排気ガスのにおいを嗅いだ。たぶんCB750だと思う。いつも一緒に走る400Xの後ろでは味わえぬ経験。
Commented by YDの寅次郎 at 2014-10-27 09:09 x
tamaさんの男ロマンを楽しみに拝読させて頂いております。
昨日TVで光永氏のドラマを途中から見ましたがキーワドは宮原
前回の八代ツーリングの時、ありさ駅名にひかれてその先の宮原(R443見覚えがあり) 
おいでをしている小道のある素敵な公園 今ここをあの時散策していれば
光永氏をもっと親しみが持て、見られたと反省いたしております。
Commented by テンジン at 2014-10-27 20:42 x
そう ツーリングでツースト乗るのには気を使います
DTで参加するとき私は一般道ではしんがりでした
高速でもメーター振りっきりしたままでせいぜい150位なんでおいてけぼり
でもツーに填まったら気持ちがいいんですよ
MHRは85年のS2フレームですね
モンスターは乗ってみたかったモデルです
初期は故障のかたまりで人気無かったせいか中古が安いんですよ
K0はシートもオリジナルのようで素晴らしい
たしかにエンジン積むのは1回やっただけでもうこりごりです
あのダブルクレードルで入る角度は知恵の輪のよう 右側の一点のみです
両手が血だらけになりました
Commented by tama_photo at 2014-10-27 21:08
寅次郎さん、秋は「男のマロン」がおいしくていいですよ。(^^;
「有佐」と「千町」はペアで覚えている駅名です。千町はたぶん田んぼの広さが千町分(1000ヘクタール)もあったからでしょうね。あのへんは干拓地ですから。
有佐はなんでしょうか。観月ありさしか思い浮かびません。( ̄∀ ̄;)
Commented by tama_photo at 2014-10-27 21:12
テンジンさん、お詳しい。(@_@)
トラのミッション分解はカバーを外すだけでOKですから、簡単です。それでもやりたくない修理です。
ドカはやっぱり古いのがいいと思いました。
Commented by ツーチー at 2014-10-28 00:23 x
こんばんは ^^
初めての人たちとのコンタクトは緊張しますよね ^^
わりと人見知りしない私ですが、
やはり知らない人と最初に話す時は、少なからず緊張しますね ^^

こういうマスツーリングも、たまには楽しかったのじゃないですか? ^^
日曜日に旧車乗りのミーティングへ行ってきたのですが、
マーニのスフィーダやグッチのV11ネロコルサも来ていました。
写真を撮っていなかったのが残念です。

それはそうと、GX200で撮った画像はやはり綺麗ですね ^^
Commented by tama_photo at 2014-10-28 13:49
そう、たまにはいいかなと思いました。
本当はMX-1で行きたかったのですが、意外と大きくて、機動性のあるGX200にしました。これだとベルトに通せる小さなケースに入りますから、止まってパッと出してパッと撮ることができます。
MX-1ならタンクバッグにやっとです。
Commented by テンジン at 2014-10-29 12:27 x
詳しくはないですよ
たまたま長く乗っていたから知っているだけ
昼休みにMHR調べていたら85年はもう1000CCになっていたからMHRミレですね
MHRはRと言うだけあってレプリカなんですよね
初期のナローフレームも900SS改だし5~6年モデルチェンジを繰り返したレプリカって言うのもドカくらいかな?
ちなみにヘイルウッドが操ったのはスポーツモーターサイクルスから依頼されてネポティとカラッキがチューンしたNCR車です
現車はまだ日本にあるのかな?
最後は僕が新車で買って面倒を見てもらっていたケニーズの村上さんが保っていたけど夜逃げしちゃったからなぁ
Commented by tama_photo at 2014-10-29 13:52
MHRは宮崎の知り合いが一時期持っていたらしいです。それをもう一人の友達がほんのちょっと乗ったら立ちゴケし、修理代が数万円かかったという、笑えない笑い話があります。
900SSやMHRあたりまでのモデルには、とても魅力を感じます。
夜逃げはいけません。
by tama_photo | 2014-10-26 15:12 | モトグッツィ | Comments(10)