2016年 11月 25日
8枚玉
ズミクロン35ミリf2.0にメガネのついた、いわゆる「8枚玉」と呼ばれるレンズを1本持っている。
もうずいぶん前、10年は過ぎていると思う。カナダ製をオークションで手に入れた。いくらだったか覚えていない。
フィルム時代、M3で使った。でも、使用頻度は50ミリのほうが圧倒的に高かったなぁ。
広角レンズとなると、35ミリよりもっとワイドな28ミリや21ミリ、コシナの15ミリのほうが余計に使った。
なんといっても、この黒メガネの姿が、イマイチ好きになれなかったのだ。
なぜメガネがついているかというと、このレンズが作られた当時はライカM3が発売されて間もないころだった。
M3には35ミリの視野枠が入っていない。(その後に発売されたM2から35ミリ枠が入った)
なんとかしてM3で広角レンズを使うために、このメガネがついた。
ファインダーを覗くと、カメラは50ミリの枠を表示しているのに、実際に見える範囲は35ミリレンズの画角だ。
メガネで画角とピントを補正しているというわけだ。
50年も前に作られたレンズなのに、21世紀のデジタルライカにも使える。
このメガネは曇りやすい。これも曇っていたので、専門店でクリーニングしてもらった。
けっして自分でやってはいけない。メガネのガラス部分をバラすと、ピントが合わなくなるらしい。
しかし、メガネをレンズから外すだけなら簡単だ。メガネはレンズ鏡筒にネジ止めされている。
この部分に調整機能は何もないので、素人でも取り外し・取り付けができる(と思う)。^^
2本のマイナスネジを緩めてメガネを外せば、マウントアダプターを介してα7などで使うことが可能。
しかし、メガネを外しても取付部のツバが邪魔くさいね。
久しぶりに何枚か撮ってみた。全部JPEG撮って出し。リサイズと圧縮だけで色調補正ナシ。
絞りf4。周辺光量の減光が目立つ。
絞りf2、開放。ボケは悪くないと思う。
絞りf4。逆光には弱そうだ。
世間の評判としては、コントラストは低めで線が細く、解像力が高い。逆光でハロが出やすい。
そのとおりだと思う。
ピントリングや絞り環のタッチ、無限遠ロックのかかり方など、その精緻さはすばらしい。
撮るより触って楽しむレンズかもしれない。
追記
ためしにメガネを外した状態でライカMモノクロームに装着してみた。
ライカのボディがシルバーなので、レンズのツバが目立たなくてなかなかいいじゃないか。
当然、視野枠は50ミリしか出ないが、ファインダーをパッと覗いたときの全景が写り込むのでそんなに不便は感じないし、厳密にアングルを決めたいなら視野枠のレバーを動かせば35ミリ枠がすぐに確認できる。
いやいや、ライカMの視野枠はかなりアバウトだった。ファインダー内の枠より1割は広く写ってしまうから、そこまでしなくても問題ないのだ。
しかし、メガネなしでは使えないことも分かった。
近接になればなるほど、2重像と実際の画像がズレてくるようだ。
ズミクロン8枚玉の最短撮影距離は0.65メートル。普通のズミクロンは1メートルだから、相当近寄れるはずなんだが、最短で写してみたら、このとおり。
中央の電話機に2重像でピントを合わせたつもり。絞りは2.0の開放。
レンズの指標では最短の0.65メートルだが、実際には1メートルくらい離れていた。
そこで、目測で0.65メートルくらいに合わせて撮ったのがこれ。同じく絞り開放。
遠景だと普通に使える。絞り4.0。
結局、メガネ8枚玉のメガネを取ったら、αのようなEVFのあるカメラでしか使えないってことだな。
もうずいぶん前、10年は過ぎていると思う。カナダ製をオークションで手に入れた。いくらだったか覚えていない。
フィルム時代、M3で使った。でも、使用頻度は50ミリのほうが圧倒的に高かったなぁ。
広角レンズとなると、35ミリよりもっとワイドな28ミリや21ミリ、コシナの15ミリのほうが余計に使った。
なんといっても、この黒メガネの姿が、イマイチ好きになれなかったのだ。
なぜメガネがついているかというと、このレンズが作られた当時はライカM3が発売されて間もないころだった。
M3には35ミリの視野枠が入っていない。(その後に発売されたM2から35ミリ枠が入った)
なんとかしてM3で広角レンズを使うために、このメガネがついた。
ファインダーを覗くと、カメラは50ミリの枠を表示しているのに、実際に見える範囲は35ミリレンズの画角だ。
メガネで画角とピントを補正しているというわけだ。
50年も前に作られたレンズなのに、21世紀のデジタルライカにも使える。
このメガネは曇りやすい。これも曇っていたので、専門店でクリーニングしてもらった。
けっして自分でやってはいけない。メガネのガラス部分をバラすと、ピントが合わなくなるらしい。
しかし、メガネをレンズから外すだけなら簡単だ。メガネはレンズ鏡筒にネジ止めされている。
この部分に調整機能は何もないので、素人でも取り外し・取り付けができる(と思う)。^^
2本のマイナスネジを緩めてメガネを外せば、マウントアダプターを介してα7などで使うことが可能。
しかし、メガネを外しても取付部のツバが邪魔くさいね。
久しぶりに何枚か撮ってみた。全部JPEG撮って出し。リサイズと圧縮だけで色調補正ナシ。
絞りf4。周辺光量の減光が目立つ。
絞りf2、開放。ボケは悪くないと思う。
絞りf4。逆光には弱そうだ。
世間の評判としては、コントラストは低めで線が細く、解像力が高い。逆光でハロが出やすい。
そのとおりだと思う。
ピントリングや絞り環のタッチ、無限遠ロックのかかり方など、その精緻さはすばらしい。
撮るより触って楽しむレンズかもしれない。
追記
ためしにメガネを外した状態でライカMモノクロームに装着してみた。
ライカのボディがシルバーなので、レンズのツバが目立たなくてなかなかいいじゃないか。
当然、視野枠は50ミリしか出ないが、ファインダーをパッと覗いたときの全景が写り込むのでそんなに不便は感じないし、厳密にアングルを決めたいなら視野枠のレバーを動かせば35ミリ枠がすぐに確認できる。
いやいや、ライカMの視野枠はかなりアバウトだった。ファインダー内の枠より1割は広く写ってしまうから、そこまでしなくても問題ないのだ。
しかし、メガネなしでは使えないことも分かった。
近接になればなるほど、2重像と実際の画像がズレてくるようだ。
ズミクロン8枚玉の最短撮影距離は0.65メートル。普通のズミクロンは1メートルだから、相当近寄れるはずなんだが、最短で写してみたら、このとおり。
中央の電話機に2重像でピントを合わせたつもり。絞りは2.0の開放。
レンズの指標では最短の0.65メートルだが、実際には1メートルくらい離れていた。
そこで、目測で0.65メートルくらいに合わせて撮ったのがこれ。同じく絞り開放。
遠景だと普通に使える。絞り4.0。
結局、メガネ8枚玉のメガネを取ったら、αのようなEVFのあるカメラでしか使えないってことだな。
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テンジン
at 2016-11-25 11:53
x
ズミクロンは50ミリばかり3本使いました
買いに走った頃は高額な時代でしたが所有欲と写りに満足しました
今はズミクロンは売却して、手元にはヘクトール28・ズマール50・エルマー90のライカレンズだけ残っています
もう売ることも買うことも無いんじゃないかな?
買いに走った頃は高額な時代でしたが所有欲と写りに満足しました
今はズミクロンは売却して、手元にはヘクトール28・ズマール50・エルマー90のライカレンズだけ残っています
もう売ることも買うことも無いんじゃないかな?
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tama_photo at 2016-11-25 12:51
テンジンさん
カメラもレンズも減りませんねぇ。(^^;
数えてみたらLマウントが4本、Mが9本、Rが4本ありました。種類でいえば、やはりズミクロンが6本で最多です。
私ももう買いません。と思います。
カメラもレンズも減りませんねぇ。(^^;
数えてみたらLマウントが4本、Mが9本、Rが4本ありました。種類でいえば、やはりズミクロンが6本で最多です。
私ももう買いません。と思います。
by tama_photo
| 2016-11-25 11:36
| カメラ・写真
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Comments(2)