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じつはそんなに違わなかった ウェルテンの針圧

針圧の変動の原因が分からないいま、もう一度きちんと測ってみることにしました。
だいたいね、プラッターが傾いているのがそもそも怪しいのです。
普通、ハカリは水平な場所で使いますよね。
プラッターの下にピンセットやらブラシやら、あれこれ挟んで水平を出しました。

じつはそんなに違わなかった ウェルテンの針圧_d0032222_19000603.jpg




そして針圧を測ってみると、フムフム、外周で1.62グラムです。

じつはそんなに違わなかった ウェルテンの針圧_d0032222_19122592.jpg

問題の内周ですが、どうかな?
ヤッター、1.67グラム!

じつはそんなに違わなかった ウェルテンの針圧_d0032222_19124943.jpg

その差、0.05グラムです。0.2グラムから4分の1に小さくなりました。
これだと外周でも内周でも、ヘリコンの適正針圧範囲内です。
これが正しい針圧だと思います。
0.05グラムの変化は、インサイドフォースキャンセラーのせいかもしれないし、プラッターの下に磁石を引きつける部材が隠れているのかもしれません。
ひとまず安心しました。

Commented by k5 at 2017-08-21 00:59 x
こんばんは。

結局、プラッターの傾きが原因と判明で一安心ですね。
調整どころの多さと微妙なのがアナログの悩ましいトコ。でもその反面、それを追い込んで行くのが面白い!?
Commented by tama_photo at 2017-08-21 01:11
> k5さん
今度は予測が当たりました。電子式の針圧計ではなく、天秤式のアナログで測っていたらこういう悩みはせずに済んだはずでした。
しかし、0.02グラムの差は残りましたね。前記事にコメいただいたmarowさんが言うように、磁石を引きつけるなにかが隠れているのかもしれません。
Commented by KODAIRA at 2017-08-21 09:11 x
失礼します。
一説ですと内周になると針圧は下がるそうです。
確かめようがございませんが。
音を聞けば確かに緩い感じですが・・・・
Commented by tama_photo at 2017-08-21 11:37
> KODAIRAさん
ウェルテンパードのプラッターはモーター側に傾いていますから、外周よりも内周が低いはずです。普通に考えて、低いならアームは前下がりになり、針圧は軽くなると思うんです。でも結果は逆。分かりません。
音の緩さはトレースのスピード低下が要因かもしれませんね。
Commented by 猫大好き at 2017-08-22 18:38 x
今日は。横から失礼します。”ウェルテンパードのプラッターはモーター側に傾いていますから、外周よりも内周が低いはず” ”アームは前下がりになり、針圧は軽くなる” →モーター側に傾いていません。テーパー分だけ外周よりも内周が低いので針圧は重くなります。当時のカタログに謳っていた特徴は;1・ウェルテンパードのプラッターは、上下逆にするとプラッター面は完全な水平になります。2・アナログレコードの欠点とも云え内周部のノイズ増大とダイナミックレンジの減少に対して加圧し対処してる。というモノでした。
ライラヘリコンのダンパーは無付加の状態ではバイアスが掛かる様にコンプライアンスが上下異なっており、適正針圧の時ダンパーがストレスの無く上下左右に動ける様に設計されています。その設定値が1.75gです。この意味に於いて1.6gも適正針圧では無い事になります。
Commented by tama_photo at 2017-08-22 21:45
> 猫大好きさん
改めて説明書をくまなく読んでみました。おっしゃるとおり、プラッターが傾いているなど、どこにも書いてありませんでした。スピンドルはあくまで垂直、プラッターはあくまで水平で、ベルトの張力で直立しているべきなのですね。
中古で購入してちょうど7年。間違ったまま使い続けていました。恥かしい限りです。
しかしスピンドルはどうやって調整するのでしょうか。プラッターを外してみたらイモネジのようなものが4本見えました。底にも1本あるのかもしれません。理屈でいくと上のイモネジを緩めて外に出せばスピンドルが直立しますが、シリコンオイルにどっぷり漬かっていたイモネジはラジオペンチでも滑って全然動きません。
タンテの底から覗いてみましたが、これも調整できるようなスペースはなく、ネジ類の頭も見えません。よろしければどうやって調整するのか、調整できるのか、お教えいただけないでしょうか。
Commented by 猫大好き at 2017-08-22 22:55 x
今晩は。『08月 19日 ウェルテンパード針圧安定化計画』に書かれている様に「今度は裏返してフラットな側を表にしてみようかな。でもレコード盤の圧着性は弱まります」。これでokですよ。スピンドルはいじる必要は無いです。
先程の記述で”設定値が1.75g”と書きましたが設定値上限と訂正させてください。
Commented by tama_photo at 2017-08-23 02:03
> 猫大好きさん
私のウェルテンパードは最初からこのようにプラッターが完全に傾いていました。
http://tamaphoto.exblog.jp/13752555/
そういう仕様なのだろうと思って使い続けてきたのですが、修正できるものならちゃんと水平にして聴いてみたいものです。
Commented by 猫大好き at 2017-08-23 22:46 x
今晩は。 
ご指摘の件、気になったので当方のウェルテンパードを確認してみました。プラッターとプリンスのクリアランスは正面から見て左右両端で9mmです。過去に10台ほど扱ったもですが、傾いていた物は無かった様に思います。

原因は、軸受け内の位置決め樹脂が二箇所あり、突出量は同じ筈なのですが何らかの原因でその位置が出ていないのだろうと考えられます。磨耗する事も略無いので経年の劣化ではないと思います。

対策としてスピンドルの軸受けオイルバスは初期のモデルは嵌めてあるだけで取り外すことができると思います。正面から見て左側にテレフォンカードのようなシートを挟み水平を出すのが最も簡単かと思います。

ウェルテンパード TIPS 参考までに
アームのシリコンオイルの粘度#200000を選ばれたようですがこのアームのシリコンオイルの粘度は#100000です。
またパドルを全部沈めるとダンプが強く働きますので、針圧1.675g(これが設計上での最適値)を考慮してもヘリコンにはダンプが強すぎますね。

ウェルテンパードのベルトに関してですがこのプレーヤーの構成上重要な要素です。数多あるベルトドライブのベルトの中で最も優れています。耳をプレーヤーに近づけると他の物はプラッターからベルトが離れる時小さな音を発していますが、ベルトを半捻りで掛ける事と相まってウェルテンパードではこれがありません。また当方のものは既に26年を経ていますが、今改めて新品のモノと較べてもまったく伸びはありません。
Commented by tama_photo at 2017-08-24 00:04
> 猫大好きさん
いろいろと情報をありがとうございます。もっと早く知っておきたかったですねー。シミジミ…。
プラッターの傾きはモーター側に1.2度でした。
スピンドルが入っている軸受オイルバスを上に抜いてみると、上に2ヵ所、下に2ヵ所、底に1ヵ所、穴を樹脂で埋めた跡がありました。これをかっぽじって調整しようかなと思っています。気になったのはイモネジ先端の樹脂が磨耗しているように見えたことです。もしかするとオイルなしで回したのでしょうか。調整後は市販のコーキングで埋めればいいそうです。
ベース(プリンスというのですね)穴はスピンドルのケースがビクともしないくらいギチギチでした。穴を拡大しないと、ここでの調整はできないと思われます。
私のベルトは幅3ミリで厚さは3分の1ミリくらいしかありませんでした。光沢のある黒色で説明書には「ウレタン」と書いてありました。これはひねって使えましたが、ゴム製に替えたら摩擦が大きいせいか、すぐに外れてしまいます。
アメリカから「ウェルテンパードクラシック用」として取り寄せたのですが、幅が2倍くらい広く、材質もゴムでした。シャクだったのでそれをタテに半分に切って使っています。
アームのシリコンオイルは折を見て100000番に入れ替えましょう。
Commented by 猫大好き at 2017-08-24 17:13 x
今日は。

ウェルテンパードのベルトは、薄く滑らかで材質は「シリコン」のようですが、この質感は他で見たこと無く良く判りません。ベルトの伸びの原因は、皮肉な事にこまめなメンテナンスと良かれと思ったアルコールや保護材の使用です。乾式のクリーナーでたまに表面を拭くだけで十分です。

以前ヘリコンのトレーシング能力はDL-103程ではないと書かれていましたが、現状ではプラッターの傾斜に加えてスピンドルの傾斜も加算されていたため、比較的軽針圧のヘリコンは上滑りを起こし上手くトレーシングしていなかったのかも知れません。経験からもライラのカートリッジのトレーシング能力は悪くないと思っていましたから。
これで本領発揮ですね。

ところで tama_photoさんはdeccaのカートリッジを使った事はありますか?
Commented by tama_photo at 2017-08-24 21:40
> 猫大好きさん
今朝、楫音舎の人(名前失念)から電話があり、メールでお尋ねしたことに対し、ていねいに回答をいただきました。
まず、楫音舎での修理については、できないことはないが、以前のウェルテンパードと今のウェルテンパードはまったく別の会社のため補修部品等がなく、初期の性能が戻る補償はないし、費用もかなりかかるとのこと。調整方法については、私が想像していたとおりでした。スピンドルの入ったオイルバスを上にたたき出して、シールされた部分をほじくってイモネジを調整するやり方でいいそうです。これは近日中にやってみようと思っています。
そして、オイルバスにはシリコンオイルが入っていますが、次は自動車のエンジンオイルでいいそうです。「そっちのほうがうんと安いですよ」と、値段のことを言われたのには笑えました。
ベルトは在庫があるということでした。ただし値段を聞いてビックリ。1本1万6千円です。
ベルトはアルコールで何度も拭きました。完全な失敗ですね。説明書にそうやってメンテするように書いてありましたし…。
昨晩、プラッターのフラット面を使って聴きました。当然、アジマスも調整して、傾いているヘリコンをやや起こしました。ちょっとだけトラッキング能力がアップしていました。完全に水平になったら、さらに良くなるんだろうなと期待しました。しかし、DL103と比べれば針圧がずいぶん違いますから、DL103を越えるのは難しいかなと思っております。
デッカは興味ありますが高値でもあり、まだ使ったことはございません。一度は聴いてみたいものですが、専用のフォノイコライザーまでいるのではないかと、ビクビクしています。
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by tama_photo | 2017-08-20 19:14 | Music & Audio | Comments(12)

「浅く広く」をモットーに、熊のいない熊本から発信しています。


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