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トーンアームのグレードアップ

オルトフォンSPUの実力を存分に発揮させるために、アームを交換しました。
これまでのアームはSME3009/SeriesII Improved。針圧の軽いカートリッジ用に作られた比較的新しい(といっても1979年発売)モデルです。適応針圧は1~3グラム。
今度のアーム(手前)は、やはり同じSMEですが3009です。SIIの前の機種ですがSeriesIとは呼ばないようです。
ヤフオクで5.7諭吉でした。

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パッと見、ソックリだけど、よく見りゃずいぶん違う・・・のがこの2つのアームです。
メインウェイトが2分割。針圧ウェイトも2つに分かれています。針圧も5gまでOK。
ナイフエッジは金属製。SII Imp.は樹脂製のものを真鍮に替えましたよね。
さっそく取り替えますが、台座の寸法は共通なので作業は比較的簡単です。
SII Imp.を外して3009とごっそり入れ替えます。
しかし付属していたネジが純正ではなく、ひと回り大きな木ネジでした。
取り付け穴にはこのようにゴムのワッシャー(グロメットか?)はまっていて、アームはラバーマウントされています。
このネジを大きな木ネジにするとアームとプレーヤーがリジッドになり、音も変わってくるのではないでしょうか。
これまで使っていた細いネジを使いました。

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これはプレーヤーを前に傾けてラテラルバランスを取っているところです。

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フォノケーブル端子がRCAに改造されていて喜んだのもつかの間、スペースが狭くて予定していたSAラボのケーブルはプラグが長いために使えませんでした。
スーナー銀線でもかなり窮屈そうです。

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インサイドフォースキャンセラーのおもりを通す部分は滑車ではなく、針金を曲げただけのシンプルなもの。
でもこっちのほうが糸を通しやすいんですよ。滑車タイプは輪っかになったテグスを通すのに苦労します。

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トラッキングエラーの調整は慎重に行います。

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針圧4gでいざ試聴。

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新しい録音のヴォーカルを聴きました。音がスッキリして低域の分解能が上がったような気がします。でもフォノケーブルが変わったし、これがすべて3009に替えたせいなのかは分かりません。

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アームリフターの動きが早いので、ネットで調べてシリコンオイルを補充してみました。
純正のオイルは#100000番らしいのですが、ウェルテンパードに使った#200000番が残っていました。
もっと硬いのがいいという人もいたので、躊躇なく#200000番を使います。
どれくらいの粘度かというと、これくらい。まるで水飴みたいです。

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このひし形の部分がアームリフターです。カバーを上に引き抜いて、赤く塗られたネジを緩めてフタを取ります。

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簡単にできるだろうと思ったら、アームの製造年によってリフターの構造が微妙に違うようです。
この人のブログを参考にしました。
こんな感じでシリコンオイルをテンコ盛りにしたのですが・・・

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オイルがシリンダー内に入っていけそうなすき間も穴もありません。

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他のブログでは、シリコンオイルを入れたら動かなくなったという記事もありました。
ひとつの記事を鵜呑みにして作業するのはヤバいかもしれません。
それにこのネジ、赤い2本はフタ固定用ですが、黒いネジはオイルを補充するための穴じゃないでしょうか。
そしてフタの裏に付着していたオイルを触ってみたら、シリコンオイルよりもっとベタベタして粘着性のある物体でした。
なんなんだろー?

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明日になったらリフターが正常になっていればいいのですが、今はまだストンと落ちます。
でもレコードを再生するには何の問題もありません。
SPUには思う存分、LPの上を走り回ってもらいます。

Commented by テンジン at 2018-10-04 11:16 x
おや はり込みましたね
私はシュアーだけ使うつもりなんで軽針タイプを使い続けます
まぁ昔ほどSME命ではないので壊れたら面倒くさくないFR54あたりのアームでも良いかな
このところ中華アンプとDACに填まっていてレコードとCDはご無沙汰です

今日久しぶりに買ったCDが2セット届きました
一つはエリック・ドルフィーのラストデイト
もう一つはロバート・ジョンソンのほぼすべてのレコーディングしたテイク41曲の2枚組コンプリートレコーディング
両方とも音はいまいちでしょうが聴くのが楽しみです
Commented by tama_photo at 2018-10-04 16:36
> テンジンさん
オルトフォンのSMGとかデノンの放送局御用達、あんなアームを狙っていたんですけど、古いSMEならSPUでもOKということを最近知り、落札しました。何の加工もせずに取り付けられるし、オールマイティーにカートリッジが使えるので願ったり叶ったりです。
最近買うのは古いLPが多いです。安いし、案外音はいいし。先日は5枚落札しました。送料節約のため同じ出品者からです。これでよく失敗もするんですけどね。今回はアルバムタイトルを見て甘損で試聴して選びました。1枚600~800円のLPにしてはかなり慎重です。
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by tama_photo | 2018-10-03 19:25 | Music & Audio | Comments(2)

「浅く広く」をモットーに、熊のいない熊本から発信しています。


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