2019年 01月 04日
思いがけずいい音
大晦日に1枚のLPが届きました。
カウントベイシー・トリオのフォー・ザ・ファースト・タイム。安かったけどオリジナル盤です。
このLPはオデオ先輩から借りて、内容がよかったのでPCM録音したものと同じです。
いいLPは自分でも持っておきたいので、ヤフオクで入手しました。
ご覧のように国内盤のカラーに対し、オリジナル盤はモノクロです。
ジャケットの左上がカットしてあるのは、売れ残りの証しです。
通称カット盤と呼ばれ、米国のレコード会社(レーベル)が売れ残った在庫を通常の販売ルート以外へ安く大量処分したものだとか。
通常ルートへ再び流れてくることを防いだり、この処分品を買い取った側がさらに他の業者へ高値で転売することを防いだりするために、ジャケットの角をカットしたり穴を空けているのです。
ですから、ジャケットはボロでも処分された時点の中身は新品です。
日本では再販制度というものがあって、そういうことはしないそうです。
レーベルもオデオ先輩の国内盤とは違いました。ジャケットはパブロですが、これはタブ?
届いたのが福岡へ行く1時間前だったので、その日は聴けませんでした。
こっちへ帰ってきた1月2日の夜も寒かったので聴かず、3日になってやっと針を下ろしました。
それほど期待していなかったのに聴いてビックリ。まぁなんていい音でしょう。
先輩から借りている国内盤がまだあったので、聴き比べてみると、もう全然違います。
第一に、歪みがありません。録音がとってもクリアです。
先輩のは盤面に傷が目立ってチリノイズが多く、ピアノのff(フォルテシモ)で音が歪みます。
オリジナル盤は無傷。センターの穴にもヒゲ(プレーヤーのスピンドルが当たって付いた傷)すらありません。
これは新品だったのだと思います。
うれしくなって何度も聴きました。
先にPCM録音していた先輩のLPは消して、その上からこのオリジナルを録音しました。
いくら「いい、いい」といってもにわかに信じ難いでしょうから、300Bで鳴らすLE8Tの音をお聴きください。
音源は昨日PCM録音したもので、LE8Tから出た音をこんな具合にPCM録音して動画に挿入しています。
曲はA面3曲目の「I'll Always Be In Love With You(いつも君と恋をする)」です。
スピーカーとマイクの距離があったせいか、ちょいと低域がカブリ気味ですがお許しを。
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moomin
at 2019-01-05 10:17
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さすが名器LE8T。いつ聴いてもフルレンジと思えないピアノの高音の伸びとその音楽を表現する雰囲気。定期的に聴きたくなる音ですね。私もいつかサブに欲しいと思ってます。それにしても仰る通りノイズが全く無い良い音ですね。レコードの良さを再認識させられました。
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tama_photo at 2019-01-05 11:01
> moominさん
ありがとうございます。改めて聴いてみると音楽が始まる前に私が動いている音が入っていました。ザワザワいうのはダウンジャケットの袖が擦れる音です。録音機の真反対側なのに、この録音機はすごいです。
LE8Tから流している音源は前日にPCM録音したもので、テープデッキのヘッドホン端子から録音しました。それをLE8Tから音出しして動画用にPCM録音機で録ったものです。よく考えたらそんなややこしいことはせず、レコードを直接LE8Tへ流せばよかったですね。しかし、音質的には何ら変わらないと思います。
調子に乗って今年はカット盤を集中的に狙おうかなぁ。
ありがとうございます。改めて聴いてみると音楽が始まる前に私が動いている音が入っていました。ザワザワいうのはダウンジャケットの袖が擦れる音です。録音機の真反対側なのに、この録音機はすごいです。
LE8Tから流している音源は前日にPCM録音したもので、テープデッキのヘッドホン端子から録音しました。それをLE8Tから音出しして動画用にPCM録音機で録ったものです。よく考えたらそんなややこしいことはせず、レコードを直接LE8Tへ流せばよかったですね。しかし、音質的には何ら変わらないと思います。
調子に乗って今年はカット盤を集中的に狙おうかなぁ。
by tama_photo
| 2019-01-04 18:26
| Music & Audio
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Comments(2)