2023年 02月 03日
古レンズあそび ニッコール35-105ミリ
いまどき珍しい直進式ズームです。35-105ミリなので倍率はちょうど3倍。なんと控え目。
当時のズームレンズといえば貴重品ですよね。
目視ですが、カビなし。少し曇りはあります。ホコリ少々。
ほとんど使ってなかった感じで、スレはないし、ズーミングもピントリングも動きはスムーズでタッチは最高です。
このレンズにはマクロのオマケがついています。
絞りリングの先にある▽マークのボタンを押して反時計方向へ回すと、鏡胴が少し伸びてマクロ領域に入ります。
オレンジの指標があり、途中に「1:5.5」、手前に「1:4」の文字が刻まれています。
「5.5分の1倍」と「4分の1倍」の接写ができるということですね。
マクロにしては大したことない倍率。だからレンズに「Micro」の表記がないのかな。
広角側35ミリ最短距離での撮影です。撮影距離は27センチでした。これで倍率4分の1倍ですかね。
これはノートリ。目いっぱい寄ってもここまでです。フォクトのレンズが全部写っています。
いっぽう望遠側の105ミリ最短撮影距離がこれです。
105ミリのマクロなら使い勝手がよさそうですが、測ってみたら82センチまでしか寄れませんでした。
でもボケは滑らかですね。f4.5です。
そのときの倍率は指標から推測すると6分の1くらいでしょう。
常用域のズームですがミラーレスはアダプターが長いので、望遠側ではこの大きさになってしまいます。
ちょっと見、200ミリくらいありそう。
外で撮った35ミリ画角。
こちらは105ミリ画角。
再び35ミリ画角。
マクロ側への操作をしないと、最短撮影距離は1.4メートルもあります。
いくら便利なズームとはいえ、最短1.4メートルじゃ売れないよ―と営業側が言ったのでしょう。
それじゃと改良を重ねて35ミリ側で27センチまで寄れるレンズにした―ということかな?
ズーミングしてもピント面が動かないし、広角側も望遠側も歪曲はほとんど気になりません。
現代のレンズと比べるとスペック的にはもの足りませんが、作りのよさは実感できます。
by tama_photo
| 2023-02-03 20:57
| カメラ・写真
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